ジューリー・ホーガー先生 特別授業

2019.08.02

 7月8日(月)から7月19日(金)、アメリカ・コロンバスにあるベクスレイハイスクールから英文学とジャーナリズムがご専門のジュ―リー・ホーガー先生をお招きして、言語技術教育の一環として授業をしていただきました。本校の言語技術は、欧米の国語教育の中心となっているLanguage ArtsとLiteratureを日本語で行う授業です。ジュ―リー・ホーガー先生にとって8年連続8回目の麗澤来校。扱われるジャンルは様々でしたが、アメリカのミドルスクールとハイスクールで実践されている教え方を用いて、さまざまな分析授業を実施していただきました。

6I「マララ・ユスフザイ 演説分析」

5I「詩の分析」「マララ・ユスフザイ 演説分析」

4A~D「マララ・ユスフザイ 演説分析」

4E「名画の分析」

3A~D「『穴-Holes』分析」

2A~D「ノーマン・ロックウェル 絵の分析」

全学年希望者「映画の分析(『カールじいさんの空飛ぶ家』、『レミーのおいしいレストラン』」

 ジュ―リー・ホーガー先生から、どの授業でも生徒に伝えられていたメッセージがありました。それは”Author'sPurpose"と"Author's Choices"という言葉です。文学作品、映画、音楽、芸術作品、すべてに作者が伝えたいことがあり、それを伝えるために作者は作品を創る過程で様々な選択をしています。「作者が伝えたいこと」と「なぜそのような選択を作者がしたのか」を考えることで、自分自身の読む力を上げられるという先生の話に生徒達は大きく頷いていました。そして「偉大な作品とはそれを読む者、観る者、聞く者に多くのことを考えさせ、多くの異なるテーマを提示するもの」であることも、授業を受けた全ての生徒に教えていただきました。生徒はどの授業でも大いに興味を持って臨みました。また、アメリカで行われている授業と、普段自分たちが受けている言語技術の授業とのつながりがあることに気づき、生徒たちの視野が大きく広がりました。

2016年に来日した際の読売新聞の記事はこちら→読売新聞 オンライン 「独自の言語技術授業で論理的思考力を習得…麗澤」