麗澤について
校名の由来
「麗澤」という語は、中国の古典『易経』の「象に曰く、麗ける澤は兌びなり、君子以て朋友と講習す」という言葉からとったものです。「並んでいる沢が、お互いに潤し合い、周囲の草木もその沢のお陰によって青々と生い茂っている。これと同様、立派な人間になろうとする者は、すぐれた師のもとで、志を同じくする友と切磋琢磨し、人格の完成をめざす努力をすべきである」という意味です。
本校の創立者・廣池千九郎(法学博士)は、その精神を「麗澤とは易の語にして、太陽天に懸りて、万物を恵み潤し育つる義なり」と説明しています。太陽が光明(知恵)と温熱(慈悲)を公平無私(わけへだてなく)に万物に注いで、育てるという意味です。
万両は、その葉陰に赤く美しい実をつけます。 廣池千九郎は、その実を結ぶさまが謙虚な心にも似ているとして、こよなく愛しました。そこで、後にこれをかたどって校章にしました。
【万両/まんりょう】
ヤブコウジ科の常緑低木。山中に自生、また鑑賞用に栽植。夏に白色花を開く。果実は球形で朱紅色に熟する。
作詞 宗 武志 作曲 團 伊玖磨
1.太陽空に 懸り居て 萬の命 潤おせば 聖は人の 世に出でて 真の道を 伝えたり ああ日々に孜孜 麗澤の人
2.物あるところ 則ありと 我が師の訓 啻ならず 正義と慈悲の 志 平和と幸の 道標 日に新たなり 麗澤の園