7月31日から8月7日まで、本校2年A組の小俣智也君が、特定非営利活動法人ネットジャーナリスト協会主催「創造性の育成塾」第14回夏合宿に参加しました。
「創造性の育成塾」は、“科学技術創造立国”を目指す日本の未来を担い、世界に貢献できる理数系青少年の育成を目的に、全国から選抜された40人の中学2年生がノーベル賞受賞者をはじめ優れた科学者や気鋭の先生方による講義や実験の授業を受ける夏合宿です。
「創造性の育成塾」第14回夏合宿 http://www.juku.netj.or.jp/camp/summer2019/
小俣君はこの合宿の選考問題に挑戦し、厳正なる選考の結果選抜されました。充実した8日間の合宿を終えた小俣君のコメントをご覧ください。
・この合宿のどのような点に特に興味を持ち応募しましたか?
ノーベル賞を取った先生をはじめ、沢山の先生のお話を生で聴けるということに興味を持ちました。テレビ等でよく見かけ、お話が面白いと思っていた渡部潤一先生(国立天文台副台長)がいらっしゃるというのも決め手の一つです。
・合宿中の生活はどのような雰囲気でしたか?
全国から来た中学2年生とは、すぐに打ち解けられました。自由時間には、皆で卓球をしたり、トランプをしたりしながら過ごしました。明るい雰囲気でしたが、講義になると、みな集中していました。また、この塾のOBOGの方がたくさん来てくださいました。JAXAで働いている先輩や、科学オリンピックに挑戦した先輩の話などに刺激を受けました。先生方も講義の前日から泊まっていらっしゃるので、一緒に食事をして、お話する機会がありました。
・講義の中で、特に印象に残ったのはどのようなことですか?
國中均先生(宇宙科学研究所長・JAXA理事)からは、探査機「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャーをされていた時の話等をして頂きました。小惑星「リュウグウ」に人工のクレーターを作りサンプルを採取する映像が印象的でした。また、上田正仁先生(東京大学大学院理学系研究科物理学専科教授)の「成功の鍵は諦めない人間力」という言葉が心に残っています。これまでの僕は、無理だと思ったらすぐに諦めてしまう癖がありましたが、これからはつらい時ほど一生懸命取り組みたいと思いました。そして、渡部先生のお話は期待通りとても面白かったです。導入から笑いが絶えない講義でした。「創造性の育成塾」のサイトから講義動画が見られます。すごく面白いので是非観てみてください!
・今回の合宿を経て、どのような変化がありましたか。
上田先生と一緒に食事をしたときに、「過去の失敗を整理して、二度とこのようなことが起こらないためにも必ずノートにまとめてパターン化するといい」と言われたため、早速その日の夜に自分の過去の失敗をノートにまとめました。そして、同じような失敗を繰り返さないように、このノートを使っていこうと思いました。また、宇宙や「はやぶさ」について、もっと詳しく知りたくなりました。そして国際科学オリンピックにも是非挑戦してみたいと思います。 ・理科に興味のある後輩に向けて、メッセージをお願いします。 講義だけではなく、科学実験やロボット作成を通して仲間と切磋琢磨でき、充実した8日間を送ることができました。理科が好きな人にとっては、二度とない楽しい体験ができる機会なので、ぜひ、一人でも多くの後輩たちに挑戦してほしいと思います。