9月30日（月）男女寮合同夕礼にて、水野先生による特別講話を実施しました。
　水野先生は、ベネッセ・コーポレーションが発行する幼児雑誌『こどもちゃれんじ』の初代編集長で、人気キャラクター「しまじろう」の生みの親です。2009年からは千葉県の民間人校長として高校・中学の校長を歴任されました。2019年からは、モラロジー研究所特任教授として、 またキャリアコンサルタントとして、 多方面で活躍されています。
　とかく大学入試に合格するためだけの近視眼的な学習に陥りやすい近年の高校生に対して、大学ではどんな学力が必要か、また社会人としてどのような能力が求められるか等々、短い時間にもかかわらず広汎にわたる内容でした。先生の大学時代のご友人で芸能界でたくさんの俳優さんを育てた、塩谷俊さんのことを皮切りに、校長時代に先生のご指導によって知的好奇心に目覚めてゆく幾人もの生徒さんたちの紹介などを通して、メンターを見つけて体験を深めること、読書を通して時間と空間を超えて思索すること、そして学びの深まりが新たな知識欲へと結びつくこと等々、大変中身の濃いお話をしてくださいました。
　生徒たちは、今取り組んでいる学校の授業を中心とした学習ばかりでなく、そのような学習は基礎であり、いわば踏み台のようなものであって、その他にも取り組むべき学習があるということを、それこそが本当に自分自身の能力を高め深める真の学びであることを、感じ取ってくれたのではないかと思います。

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