【高校4年生】 読売新聞特別編集委員 橋本五郎氏 特別講話を実施

2021.02.25

世の中の見方を橋本五郎氏から学ぶ

 4年生は総合学習の一環で、読売新聞社の橋本五郎氏に『新聞の見方・読み方』と題してオンラインでの特別講話をして頂きました。読売新聞東京本社特別編集委員である橋本氏は「ミヤネ屋」や「スッキリ」などの番組でニュース解説をされている、言わずと知れた報道のプロフェッショナルです。今回のご講話の中では、報道関係のお仕事の中で大切にされている世の中の見方や、その根幹にある氏の人生観や信条について詳しくお話をして下さいました。

 講演の中で橋本氏は、マスコミの役割は「世の中のなぜ?」に答えることであり、それに答えるためには、「健全な相対主義」「適度の懐疑心」「鳥の目と虫の目」、つまり、思い込みや偏りを排して、常に多角的・複眼的に世の中を観ることが求められると教えて下さいました。また、今は亡きお母様の「何事にも全力でぶつかること(手を抜かないこと)」「常に謙虚であれ(報道に携わる者としての姿勢)」「誰も嫌いになるな(嫌いだと思った人の自分より優れた部分を見つけると見方が変わる)」という「3つの教え」についてもエピソードと共にお話下さいました。生徒たちは、橋本氏のプロフェッショナルとしての考え方と、その根幹部分である氏の人生観や信条から、生きていく上で大切な学びを得ることができました。

 また、講演の最後には、生徒からの質問にも丁寧に答えて下さいました。そのやり取りの中から、「批判される立場の人が、『(自分が)批判をされてもっともだ』と思える、責任ある批判が報道関係者には求められる」「人々にとってより大切なこと、根が深く、多くの人々に関わることを記事掲載や掲載位置の判断基準にしている」「コメンテーターとして、お年寄りでもわかる言葉で解説をすることを心掛けている」「自分が信じる道を歩むことが親孝行だと考えている」など、橋本五郎氏が日ごろから大切にされている考えや心がけを知ることも出来ました。

 コロナ禍ということもあり、オンラインでのご講演となりましたが、新聞紙面の構成プロセスや、社会問題や政治問題の見方、そして、橋本五郎氏の人生観や信条など、生徒達がこれからの人生を生き抜く上で大切な学びを得られた有意義な2時間となりました。