寮生研修を行いました。

2021.04.03

 麗澤高校男女寮生は3月13日(土)に春期寮生研修会を行いました。午前中には、麗澤の寮での学びについて、4、5年生の体験発表や、卒業生からのアドバイスなどを通して、寮生活を送る一人一人が心構えや、目標の意識を新たにしていました。午後は、学年会議や、係会議などを行い、これからの寮生活をよりよく運営していくにあたっての準備を進めました。

【男子寮 4年生の発表】(抜粋)
学⽣とは、⼤⼈になるため の学びを得るための時間だと感じます。子供の間は、大人に守られながら、自分の感性に従い、自分のしたいことができると思います。しかし、大人になるにつれ、社会で生き抜く強さや、人を理解しようとする心が必要になります。そのような意味で、私は麗寮で、⼈間的に成⻑できたと思います。麗澤⾼校が掲げる「感謝、⾃⽴、思いやり」の三つの柱に加え、麗寮では他にもたくさんのことを教えています。それらを吸収し、更に⾃⼰を⾼めていきたいと思っています。(中略)受験を経て麗澤⾼校に⼊学でき、私は新しく始まる寮⽣活に、期待と同時に⼤きな不安を 感じていました。知らない⼈たちと⽣活していくこと、寮の⽇課が今までの⽣活と全く違う ことなど、初めてのことがとても多く⼾惑ったことを覚えています。(中略)寮⽣活の中で、私は麗澤の3つの柱である「感謝、⾃⽴、思いやり」の⼼が学べると思います。まず、親元を離れることで、家族がいない⼼細さを知り、そのありがたさを知る事ができます。初めのうちは平気だと思っていても、⼀ヶ⽉もしないうちにまた会いたくなるはずです。さらに、それまで様々な⾯でサポートしてくれていた両親の助けがなくなり、必然的に⾃分を管理するようになります。⾷事は⾷堂で出ますが、掃除や洗濯、裁縫などに加え、 なにか不測の事態が起きたときも、まず⾃分でどうにかしなくてはならない状況になることで、⼈頼みの姿勢がなくなります。(中略)この⼀年間で、私は学⼒的にも、⼈間的にも⼤きく成⻑できたと思います。勉強の⾯では、⽇々の勉強習慣を⾝につけることで、中学では波があった成績が安定するようになりました。また、⾔われてではなく⾃ら何を学ぶかを考えることで、より積極的に学習する姿勢が⾝につきました。集団での学習も、勉強の質が上がった要因の⼀つだと思います。わからないことがあればいつでも気軽に⼈に聞くことができるし、なによりも共に努⼒している仲 間の存在が、⾟くなったとき私の背中を⽀えてくれます。精神⾯では何よりもまず、⾃分と他⼈が違うということを改めて確認し、その上で⻑い時 間をともに過ごすことで少しずつ分かり合えるようになりました。そのことが、互いに理解 し合っている家族の偉⼤さを再確認でき、さらにどんな⼈にも良い点があるということを知ることで、⼈のために動こうとする気持ちを⽣むようになりました。(中略)このように麗寮は、本当の意味での学びを与えてくれる場であると思います。⽬標のために⾃分を律し、⼈との接し⽅を学び、⼈間的に成⻑できる、まさに道徳的な教育です。この先もこれまで以上に努⼒し、成⻑していきたいと思います。