高校2年生 ILコース:「イングリッシュキャンプ」を挙行!

2021.08.06

本校のILコースでは、毎年高校2年生の2学期に6週間のオーストラリア短期留学を実施してきましたが、コロナウイルス感染拡大に伴い、昨年から断念せざるを得ない状況にあります。そこで昨年度、留学の代替案として始まったのが、タクトピア株式会社によるイングリッシュキャンプというプログラムです。

7月28日から8月1日にかけて、タクトピアの英語教育事業ダイレクターである嶋津幸樹(こうき)先生の卓越したリーダーシップの下、プログラムが展開されました。今回は東京大学や京都大学大学院等で学んでいるインド、マレーシア、ミャンマーからの留学生計4名がメンターとして手腕を発揮してくださいました。

このキャンプのミッション「グローバル・イシューを解決するアイディアを創造せよ!」
を成就させる為に、周到に準備された様々な活動に対して、生徒たちは積極的に取り組みました。主な活動は次のとおりです。

1.留学生によるグローバル・トーク
>ILコースの生徒たちがキャンプ前に準備していたインド、マレーシア、ミャンマーに関する英語のプレゼンテーションに対してて、留学生からコメントを頂戴し、更に各国の現状等を学びました。

2.留学生によるリベラルアーツ・レクチャー
>現在日本の大学や大学院で研究している4名の留学生が各自の専門分野に関して、発表をしてくれました。

3.グローバル・イシューの課題解決ワークショップ
>ある意味、突拍子もないアイディアが課題解決やイノベーションに繋がる可能性を秘めていることを学んだ上で、「長距離バス旅行を楽しくする為のアイディアを提案せよ」とい課題にグループで取組み、発表しました。

4.スキル・ビルディング:英語コミュニケーション能力・思考力・自己表現力
>プレゼンテーションの際に有効な英語表現を学んだり、他己紹介の活動を通じて聴衆を引き付ける方法を考えたり、実践したりしました。

5.最終プレゼンと評価
>最終日にはポスター・プレゼンを実施しました。4つのグループのそれぞれが選択したグローバル・イシューについて、質疑応答の時間を含む約10分の発表となりました。嶋津先生の恩師でもある青山学院大学准教授、カナダ人のライマン先生が審査員として来校し、プレゼンに関する講評は勿論のこと、専門の社会言語学・異文化コミュニケーションに関するレクチャーもしてくださいました。

このキャンプを通じて、生徒たちは、嶋津先生、津田塾大学の学生でタクトピアのインターン生として生徒たちのお世話をしてくださった坪井さん、ライマン准教授といった人生の先輩たち3人が如何にして世界への扉を切り拓いてきたか、貴重な体験談を聞く機会にも恵まれました。また、タクトピア社長の長井さんは「アントレプレナーシップがなぜ必要か」と題して、
どのように会社を起業したか話をしてくださいました。

キャンプの所々でレクレーションを取り入れながら活動を進めてくださったこともあって、生徒たちは4人の留学生たちとも仲良くなり、休憩時間には自らコミュニケーションを取る光景が日に日に増えていきました。最終日には感謝の言葉で一杯の色紙をお渡しし、留学生が涙する場面もありました。

このキャンプが単なる「過去の想い出」にならないように、これからの生徒たちの人生において「常に積極的な影響を与える大きな契機」であり続けて欲しいと心より願っております。