駐日東ティモール特命全権大使 来校  

2021.10.14

 令和3年10月14日、第4学年はイリディオ・シメネス・ダ・コスタ駐日東ティモール特命全権大使(H.E. Mr. Ilidio Ximenes da Costa)をお迎えし、特別講演をしていただきました。今回のご講演は、本校のSDGs研究会(顧問 瀧村尚也)が行っている「フェアトレードコーヒー」の普及活動を通じて得られたご縁がきっかけとなり実現しました。イリディオ大使は「東ティモール民主共和国 歴史・文化・経済・産業」と題して、東ティモールの紹介と共に、同国と日本の関わり、未来に向けた両国への期待についてお話くださいました。  

 ご講演の中で、イリディオ大使はこれまで日本が行ってきた様々な分野における支援や、新型コロナウィルス感染対策への協力に対する感謝の意を表されました。そして、石油や天然ガスなどの地下天然資源が豊富な東ティモールについて紹介された後、今後の課題として、持続的発展のために観光産業・農業・漁業の更なる発展や、農業輸出産品で第1位である東ティモール産コーヒーの国際社会での更なる認知度向上が必要であると述べられました。また、それを実現するにはインフラ整備や人材育成が喫緊の課題であり、日本の高い水準の技術協力が必要不可欠であることも力説されました。生徒たちにとって、イリディオ大使のご講演を通して、東ティモールという国について学ぶことができたのは勿論のこと、日本がこれまで国際社会で果たしてきた役割や外国から受けている期待などを知ったことで、新たな視点から自分の国を見つめなおす機会にもなりました。

 講演後には、生徒が直接イリディオ大使に質問をする時間が設けられました。生徒たちは、外交官の仕事、日本文化、東ティモール産コーヒーの特徴についてなど、沢山の質問をする機会をいただきました。イリディオ大使は生徒の一つひとつの質問を高く評価してくださっただけでなく、真摯に、暖かい眼差しで、生徒の質問に答えてくださいました。