中学2年 特別研修プログラム「日本文化研究」

2021.11.01

中学2年 日本文化への理解を深める研修プログラム

 
 中学2年生は、自分プロジェクトで「日本文化研究」を進めております。その一環で、10月27日~29日の3日間で、様々な特別プログラムを敢行しました。

 10月27日㈬は、2年副担任で英語科ネイティヴ教員のJohns 先生と、同じく副担任で僧籍を持つ寺坂先生の講話がありました。
 Johns 先生には、「 Why are Japanese anime and manga loved in the world? 」と題し、海外から見た日本とその文化について、お話しいただきました。近年注目を浴びており、中学生にも身近な「日本のアニメ」をテーマに日本のアニメにはどのような特長があり、なぜこれほど多くの海外のファンを魅了するのかについて、自身のアニメに対する愛情もたっぷりと交えたお話に、生徒たちも興味津々で聴き入っておりました。
 寺坂先生は、「生活の中に存在する仏教」という題で、私たちの生活は仏教の思想や文化の上に成り立っており、今日なお存する日本人と仏教との深い関係についてのお話でした。先日の田邊先生の神道についての講話も記憶に新しく、今回の講話内容をそれと重ねることで、改めて日本文化の奥深さに気づくことができたようです。2年生は今後さらに、道徳の授業でクラスごとに参禅体験をしていきますが、この日はまず2年Dクラスが坐禅を組み、貴重な体験を味わいました。

 いずれも、日常の中で当たり前になり過ぎていて気付いていなかった自分たちの文化を、改めて客観的に知ることができ、多くの発見や新しいものの見方が得られたようでした。

 10月28日㈭は、旅行会社による「VR修学旅行」を行いました。ガイドさんの案内に始まり、東大寺、奈良公園、清水寺、伏見稲荷などを360度見渡せる、臨場感ある映像で楽しみました。実際に現地へ赴く旅行とはやはり違うものの、奈良の大仏様を見上げたり、清水の舞台から見下ろしたり、VRならではの迫力ある景観を眺めました。

 その他にも、「教育版マインクラフト」を使っての歴史的建造物の建立の協働に励んだり、DVD鑑賞によって伊勢神宮への理解を深めたりと、日本文化に浸る盛りだくさんの2日間となりました。
 そして最終日の29日㈮には、マザー牧場へ行ってきました。県内への日帰りの行程とはいえ、コロナ禍では貴重な集団行動の研修旅行となりました。級友との旅行はそれだけでも楽しかったようですが、仲間意識をさらに深める良い機会となったようです。

 「日本文化研究」を通して得る自分たちの文化への理解、そしてその過程で培われていく仲間との結束力。そして来年にはそれら活かす「イギリス研修」が待っています。コロナ禍で世界へ向けるその視野を狭めることなく、今後さらに学びを重ねていってほしいと思います。