令和3年11月18日(木)、高校4年生は学研「セレクト小論文」の研修を受講しました。4月に入学した高校4年生は、1学期の総合学習で「言語技術」の授業を受けて(一貫生は週1コマの授業を中1から実施)説明文や論証文の書き方を学んできましたが、2学期のこの日からは「大学受験小論文」に向けての学習を開始しました。
今回の研修では、そもそも「小論文とは何か」についての説明があり、単に自分の経験とそれについて感じたことや思ったことを自由に書く「作文」と、読み手に自分の意見や考えを理由と共に説明して納得させる「小論文」は違うということを確認しました。そして、大学側が入試科目で小論文を課している理由は、問題を自分で見つけて自分で考えられる「自律した人」や、自分で考えたことを筋道立てて相手に伝わるように表現できる「論理的思考力・表現力がある人」が欲しいからである、というお話もありました。
その後、講師の先生は「課題文型」と「資料型」等の構成例を提示しながら、どのように小論文を攻略していくかについて、具体的な方法を教えてくださいました。また、大学受験までの残り2年間の中で自分が目指す分野(テーマ)を探求することが必要であり、知識をインプットするだけでなく、それらを関連づけて考察することや、気になった点や疑問を追求することが相手に伝わる小論文を書くことにつながると、今後の課題も提示してくださいました。
小論文が「課される意味」や「内容」を確認できただけでなく、「探求」しなければならないことが明らかになった今回の小論文研修でした。授業内での「答えある問い」だけでなく、社会が抱える「答えなき問題」を探求する姿勢を、生徒たちが小論文を通して身につけてくれることを願っています。