中学2年 日本文化をマインクラフトで発信!

2022.01.20

中学2年 マインクラフトを使って日本文化の研究発表

 2年生は9月から、自分プロジェクトで日本文化研究を行ってきました。数ある日本文化の中から班ごとにテーマを選出し、そのテーマについて調べた内容を、プログラミング教育教材の「教育版マインクラフト」を活用して形にしました。そして、完成作品と共に、調べた内容と創作の工夫についてのプレゼンを行いました。

 ヴァーチャル空間を複数の班員で共有し、協働して作品を制作する今回の課題。完成までには様々な工程があり、班員それぞれが、得意な分野で力を発揮しながら作業を進めていったことが、特徴的でした。作業初期には、歴史に詳しく、日本文化に造詣が深い生徒が中心となってテーマを決めたり、調べたりしていたのですが、作業内容がプログラムに移ると、発想力豊かな生徒が表現方法のアイデアを出し、マインクラフトの技術者がそのアイデアを巧妙な技で形にしていきました。冬期休暇を挟んでおよそ3か月に渡る作業期間でしたので、最終的にはほとんどの生徒がプログラミングにも慣れ、精巧な作品が仕上がりました。

 金閣や清水寺、姫路城など、寺社仏閣や城を建築する班にしても、その周辺の景観や内装にこだわりを見せるなどの工夫がみられ、中にはお祭りや白川郷など、世界観をそのまま再現した班や、浮世絵を描いた班など、マインクラフトの可能性をいろんな角度から追究した個性あふれる作品群が完成しました。

 映像などで目にしたことのある景色や事物の創作でしたが、実物をヴァーチャルの世界にただ再現するだけではなく、日本文化を探求するなかで、悠久の歴史の中で守り継がれてきたその精神性にも触れることができたのではないでしょうか。自国の文化を改めて知ることは、他国の文化を理解する視野を与えてくれます。そしてこれまでの日本文化研究が、次の異文化研究へとつながっていきます。