【第4学年道徳】竹政前校長による特別講話

2022.02.18

 令和4年2月10日、第4学年では道徳の時間に特別講話として本校の前校長である竹政幸雄先生をお招きし、講話をしていただきました。食堂「けやき」で実施されたこの講話は、食堂に掲げられている掲板「大学の道は明徳を明らかにするに在り」という言葉の説明から始まりました。竹政先生は、私達はどのようにすれば、お互いはもちろん、皆が仲良くできるかという『三方よし』を、学問で心を高めながら探求しなければならない」と、掲板の言葉の意味を教えて下さいました。
 また、本校の教育理念である「知徳一体」については、「道徳とは、知識に足し算をして人間力に加えるものではなく、知識に掛け算をして人間力となるものである」と、知識と道徳は一体であることを数式で解説。更に、創立者が提唱した「三方よし」を実現する為には、高い道徳(考え方や心づかい)に基づいた知識、すなわち叡智が必要なことを「創立者の逸話」や寓話『6人の盲人と象』に言及しながら説明して下さいました。
 竹政先生のご講話は、国の歴史、文化、国柄にまで及び、「私たちが生まれながらにして沢山の恩恵を受けている」ことや、「恩人の殆どはもうこの世にはいらっしゃらないが、恩を受けた私達が次の世代に受けた恩を送ることで恩返しが出来る」ことをお話されました。そして、講話の最後には、「何のために苦労をしているのか。その理由を探して欲しい。自分が学ぶ理由や目的がわかれば、もっと元気になれる!」と、生徒達を激励して下さいました。
 講話後の生徒の感想にも、「原因や目的をしっかり見つめ、実行の道筋を立てるという言葉にはっとさせられた」「寮でも同じことを学びましたが、高校生でこのような学びを得られる麗澤はすごいです」「周りの人がくれる恩恵に感謝して、それを一人でも多くの人に伝えていきたい」「三方よしの解決策を思いつく為には、学問で力をつけなければならないと実感した」といった言葉が見られ、生徒たちにってとても得難い学びを得る機会となりました。