【中学2年生】特別講話 消化器外科医 石井洋介先生

2022.02.26

 中学 2 年生はキャリア教育の一つとして「将来の夢と学び」をテーマに、どうしたら夢を持つことができ るのか、また夢の実現に向けてどのような知識や学びが必要であるかについて探究学習を実施しています。夢を見つける一つの参考になればと思い、弱者を助けることのできる職業(福祉)への興味・関心に繋げることを目的として、『19歳で人工肛門、偏差値30の僕が医師になって考えたこと』の著者である、消化器外科医の石井洋介(いしい ようすけ)先生にご講演をいただきました。

 石井先生は15歳で潰瘍性大腸炎を患い、19歳で人工肛門との生活がスタート。治療中心の生活になったため高校時の偏差値は30にまで下がったものの、人工肛門を閉鎖する手術を受け、ご自身の経験から、「残りの人生は人のために生きよう」と、猛勉強の末に医学部に合格し、現在は消化器外科医としてご活躍されています。

 困難だと思えることに対しても、今の自分にできることからまず手をつけてやってみることで、道が開けていくことや、先人の知恵を借りてわかったつもりになるのではなく、自分で行動して初めて実感を伴って成長することができるということを、ご自身の経験を踏まえてお話いただきました。「自分の人生は自分のもの」「目標はゴールではなく通過点に過ぎない」といった言葉でご自身の体験を表現され、生徒はより具体的にお話を理解することができました。石井先生は、現代では瞬時に膨大な情報を得ることができるため、取捨選択して、どのように自分に生かすかを考えられる人が知恵のある人であると、印象的なメッセージにて講演をまとめられました。最後には質疑応答の時間を設け、石井先生には生徒や教員から出た「人口肛門になって困ったことはありましたか」「医師の仕事をしていて嬉しかったことは何ですか」などの質問に丁寧に答えていただきました。

 今回の講話は新型コロナウィルス感染症対策のために、オンラインで行われました。講演時間があっという間に感じられるほど、わかりやすいスライドとお話をいただきました石井先生に感謝申し上げます。

<生徒の感想(抜粋)>

・自分の人生は自分のものだという言葉に心を動かされました。

・難病を乗り越えて、偏差値30から医学部合格というのはすごいと思った。勉強するための方法として、先人の知恵を借りて名言などを実行していく姿勢は、自分の人生にも有効活用していこうと思う。

・先生のように、難病を患った上に偏差値30だったら、私だったら本当に何もかもあきらめてしまうと思います。そこで、自分で考えて自分に合った方法で努力していこうと思えたことに驚きました。私は、やりたいことがあっても周りに「無理だ」と言われるとすぐに諦めてしまいます。今後はできるだけ挑戦をして多くの経験をしたいと思いました。

・石井先生は、自分が乗り越えなくてはならない危機に全力で救おうとしてくれた医者やその医学の技術に感動し、入院している間に勉強できなかった分、世の中のあらゆるものに目を向けて視野を広げていた。勉強は受験や偏差値のためだけではなく、情報から人生を豊かにする知恵だということを学んだ。

・今回の講話から、自分の夢に向かっていくにはきっかけが必要だと思った。そのためにはいろんな情報を得て、きっかけを見つけ、それを実行していこうと思う。さらに実行する際には様々な方法を試すことで自分に合ったものを見つけようと思う。今後は授業だけではなく行事も勉強の一つと捉えて、積極的に参加しようと思う。