【フクロウの「ひな」が無事に羽ばたきました】

2022.06.19

【フクロウの「ひな」が無事に羽ばたきました】ときおり、野生動物が顔を見せる「麗澤の森」。心をじんわりとあたたかくするできごとがありました。

6月17日(金)の早朝、一羽のフクロウのひなが、3羽のカラスに代わるがわるちょっか
いを出され、窮地に陥っているところを、登校してきた生徒と本校教員が発見し、カラス
を追いやって保護しました。とりあえずひなを安全な場所に隔離し、いつもお世話になっ
ている近隣の「下田の杜」のスタッフの方に連絡したところ、4名の方々が来校してくだ
さり、ひなの様子を見てくれました。
どうやらフクロウのひなは、巣を降りてきてしまったらしく、親鳥ともはぐれたよう
で、「学園内の木々のどこかにおそらく巣はあるのだろう」ということでした。カラスの活動が減り、フクロウの活動時間帯ともなる夕刻を待ち、保護していたひなを放すことにしました。ひなの鳴き声を聞けば親鳥も駆けつけて(飛びつけて?)来るだろうということでした。
夕方6時ごろ、再びスタッフの方々が集まってくださり、エサも与えて慎重にひなの警
戒心を解きながら準備を進めました。6時半ごろ、スタッフの一人の方が、優しくひなを
抱きながら、木々が多く生い茂るエリアに移動。皆が見守る中、そっと放たれたひなは、
元気よく羽ばたいて、無事に「麗澤の森」に帰っていきました。
早朝からひなを助けてくれた生徒や、話を聞いて心配していた他の生徒や教職員も、報
告に触れてほっと胸をなでおろしました。
麗澤高校OBの「下田の杜」代表の斎藤吉弘さんのお話しによると、フクロウが巣をつくるということは、環境が豊かな証拠。下田の杜同様、学園にもたくさんの種類の鳥が巣を作ったり、飛んできたりしているので、是非、気にして見てみてください、とのことでした。
緑豊かな麗澤中学・高等学校の環境の素晴らしさを改めて再認識する1日となりました。