10月25日から27日まで、中学１年生は２泊３日の日程で「奥利根水源の森 フィールドワーク」に行ってきました。これは本校の総合学習である自分プロジェクトの活動の一環で、「自分と自然の関わり」を学ぶため、群馬県北部の奥利根にある水源の森を訪ねます。その中であらゆる生物を創造し育ててきた大自然の中において、生物にとって必要不可欠な樹木と水から学ぶことをねらいとしています。満々たる水をたたえている利根川も、その水源はちょろちょろと出る湧き水ですが、これが大河となる源であり、大切に保たれなければならないこと、そしてその水源を守り、我々の生活にも密接に関係している森林についても学びます。
初日は前橋市赤城少年自然の家でカッター体験を行いました。寒空ではありましたが、各クラス一丸となって前へ前へと漕ぎ進めていきました。その中で、楽しみながらクラスの団結を高めることができました。
２日目は、上ノ原「入会の森」を訪ねました。森林塾「青水」の皆様にインストラクターとしてご協力頂き、私たちが何気なく飲む水がどこから来るのか、そして森がどのように保たれているのかを踏まえ、創立者の言葉にある「仁草木に及ぶ」の考えを自然散策を通じて学びました。また、全員が実際に茅刈り体験を行いました。普段滅多に使うことのない鎌を、終盤では皆器用に使いこなせました。また、茅で葺いた屋根を持つ雲越家を訪れ、自分達が実際に刈った茅がどのように使われているのかより理解することが出来ました。
ホテルに到着し夕食後には、別館に移動し、各クラスの会長・副会長が企画したレクリエーションを行いました。体を使ったり頭を使ったりと、目いっぱい楽しめる時間となりました。そしてクラスの絆と友情が更に深まりました。企画した会長・副会長の皆さんが本当に一生懸命企画を練り、盛り上げてくれました。
最終日は、午前中ホテルでフィールドワークの振り返りを行い、学んだことを作文にまとめました。その後ホテルを出発し、利根川最上流にある利根川水系最大の「矢木沢ダム」を訪れました。友人たちとお弁当を食べたり、ダム周辺を散策したりと最後のプログラムを楽しみました。
２日目、３日目は天候にも非常に恵まれ、とても充実した実りの多い研修となりました。これまでの「樹木観察」や「森と人間社会研究レポート」など、これまで学んできたこととの繋がりを感じることもできました。お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。