中学3年生 難民支援協会 吉山様による特別講話を実施

2023.01.17

 1月12日(木)2時間目、中学3年生は難民支援協会から吉山昌様をお招きし、講話を行いました。

吉山様からの「自分が難民として今夜逃げるとしたら何を持ち出すか」「自分が外国に逃げたとして、言葉の通じない国でどう生活していこうと思うか」といった、具体的な問かけに対して、生徒たちは答えを考えることで難民について理解を深めました。また、吉山様が実際に外国からの難民の方々の相談を受けたり支援している様子を紹介していただき、日本ではどのように難民支援がなされているのか、生徒たちはその一部を垣間見ることができました。
講演の最後には質疑応答の時間を設けました。生徒からは日本での難民の現状をより詳細に伺う質問や、吉山様ご自身の仕事における苦労等を伺う質問がありました。
イギリス研修を控えた3年生は、世界で起きている諸問題を知り、ニュース等で情報を知るだけの他人事ではなく、自分のこととして考える機会になりました。

生徒の感想(一部)
・ウクライナ侵攻が始まって、難民について以前より見聞きする機会が増えましたが、実際に日本にも多くの人が避難しているということが分かり、驚きました。日本で難民の支援をしている人がいるということも初めて知りました。自分に何ができるのかを考えて、積極的に情報収集をして理解を深め、自分に何ができるのかを考えたいです。
・難民について知らないことが多くありましたが、この講義で難民の視点から様々なことを学ぶことができました。言葉の通じない場所で家や仕事、お金の不安を抱えることがどれだけ大変か、現実に起きている問題を知ることができました。そのような人に対して、相手が安心できるように行動している支援者がいるということも知り、難民問題の深刻さを理解するとともに、興味を持ちました。
・今まで難民については興味もなく深く知ることもありませんでしたが、同じこの世界で苦しんでいる人が居ることを学びました。他の国に逃げないといけないくらい苦しく貧しい状況にある人達を助けている日本は誇らしいと感じました。しかし、難民と認定されるまで4年くらいかかるのは長く感じるし、難民の皆さんに対して、日本から他にもできることがあるのではないかとも思いました。ウクライナ戦争が続くこの状況でお話を聞くことができ、難民について考える機会になったのでよかったです。