高校2年生希望者を対象にブタ臓器の解剖実験を実施しました。
本実験は
・生命維持に重要な臓器である心臓と肺、肝臓の形状や性状を学ぶにあたって実際に実物を自身の目で見る行為は理解の助けとなる。
・解剖をしたことがない生徒の中でも、生物に興味のある生徒や将来生物の分野に携わりたい生徒への実践的な教育を行うことで、将来への意識と生物学のさらなる知識を定着させることができる。
という動機、意義で生徒、保護者ともに同意の上開催されました。
最初は緊張していた生徒たちも実物の大きさや柔らかさ、そして生命維持のための機能を果たす構造を間近で観察して生命の興味や知識がさらに深まりました。また、手袋ごしに臓器を持ってみたり、実際に医療や解剖で使われる器具を教員の指示の下使ってみたりすることで、生物の研究や学習の様子を実践的に学んでいました。
今回使用した臓器は心臓、肺、肝臓と生物基礎や中学理科で構造をすでに習っている臓器です。しかし、実際の構造を見てみると、模式図と全然違いどこがどこかわからない、という声やこの部位は模式図のここだよね、という声が上がり、生徒同士で検証し部位の判定の難しさやその部位の細かさや複雑さにも感嘆しているようでした。
生徒からは、生命を扱うことの意識を改めて感じた。という感想や、知らないことや知っていたつもりのことも実物を見たことで新たな認識を持つことができた。という感想も多く、生命を学び、その神秘性や複雑な性状を知ることのできる大変意義のある実験だったと思われます。
今後とも、生命を扱う生物という分野において、その責任、意識の重要さと知識を探求し学ぶ精神を養うため、解剖のみならず、実のある実験を提供していきたいと考えています。