【中学2年生】森藤文華氏による探究学習の講義を実施

2024.05.14

ー地域課題を和らげる空間づくりの探索ー

5月2日(木)中学2年生は自分(ゆめ)プロジェクトの時間に、建築家の森藤文華(もりとう ふみか)氏を招き、探究学習を行いました。

2年生の探究学習のテーマは「柏市周辺の地域課題を調べ、それを和らげるパビリオンを考案する」というものです。日本国内各地における過疎化や自然災害は、年々解決すべき課題として浮き彫りになってきています。現地で暮らす人々にとって「本当に課題となっていること」は何なのか、持続可能な場所づくりに必要なものとは何なのか、実際に建築家としてご活躍されている森藤氏から、全国のパビリオンをご紹介いただき、課題設定の方法とパビリオン考案のヒントを教えていただきました。

 

講義の冒頭、森藤氏は災害時に使用された建築の例として、紙で作られた間仕切りの写真を見せてくださいました。身近にあるものが建築材料として使用できることを知った生徒は、自分の生活を振り返り、家にある使われなくなったものや、学校や駅の周りにあるもので使えそうだと思うものを思いつくままに考えてみました。さらに、パビリオンを考案するうえで重要なこととして、その地域課題が普段からあるものなのか、非常時にのみ出てくる課題なのか、いつどんな時に使用するのか具体的に考える必要があることを教えてくださいました。生徒は「こんなものできるわけがないと決めつけずに、思いつくままに考えてみてください」という講師のアドバイスを受け、自分のイメージするパビリオン建設をイラストで表現し、班のメンバーと積極的に意見交換を行いました。

 

今後の探究学習では、生徒はグループごとに1つのパビリオン建設を提案し、最終的なまとめとしてスライドを作成し、プレゼンテーションを行います。今回の学びを活かし、森藤氏が驚くような魅力的なパビリオンを提案してくれることを期待しています。