センシング技術が学べる!電子工作プログラミング出張授業を実施しました!

2024.07.30

 

2024年7月29日(月)、本校にて生徒有志「チームICT」のメンバーを対象に、電子工作プログラミング出張授業を実施しました。今回は、株式会社スクーミーの塩島諒輔CEOをお招きし、小型コンピュータ「スクーミーボード」を使った課題解決に取り組みました。

 

スクーミーボードは、簡単にプログラミングやセンシング技術を学べる電子工作教材です。特長として、ヴィジュアルプログラミングによりコーディングしたプログラムが自動でC言語に翻訳され、実際にそのコードを確認し訂正できること、100種類以上の豊富なセンサーコネクタがmicroUSBで接続可であること、LINEやSlack、Googleスプレッドシート等、様々なサービスとのAPI連携が簡単に実現可能であること、PythonやJavaなどのコーディングも可能であること等が挙げられます。

 

本校ではこれまでRaspberryPiを使ってブレッドボード上で回路を組むことでPythonプログラミングとセンシング技術を学ぶ授業をしてきましたが、機材の準備に手間がかかったり、Linuxのコマンドを覚える必要があったりと、初心者に集団で取り組ませるには少々ハードルが高い部分がありました。スクーミーボードは、それらの手間を省き、生徒が自由にトライ&エラーを繰り返しながらプログラミングを軸として学べる点が採用の決め手となりました。

 

今回の授業は、本校の文化祭に訪れる小学生に対して、熱中症対策のアイデアを具体的に考え、スクーミーボードで解決しようというテーマで実施しました。当日は、チームICTに所属していた現在大学生の本校卒業生も駆けつけ、後輩たちにアドバイスをしてくれました。卒業生の一人は、実際に大学で学んだビジュアルアートシーンでよく使われるProcessingによるプログラミングと連携させ、スクーミーの温度センサーで取得した値を基に、画面に視覚的に表示された熱中症アラート情報が変化する仕組みを構築し、生徒たちを沸かせていました。生徒たちも温度の値によって熱中症アラートを音で出すなど、さまざまな工夫を実際に表現していました。

 

参加してくれた生徒の皆さんのこれからの活動に期待しています。
出張授業をしていただいたスクーミーの塩島諒輔CEO、卒業生の皆さん、参加した生徒の皆さん、どうもありがとうございました。

 

なお、先日実施された本校の教職員研修会において、スクーミーボードを活用した電子工作プログラミングに全常勤教職員がチャレンジし、実際にSTEAMを体験しました。また今年度は、教職員向けの生成AI活用研修もおこなっており、新しい取り組みを日々実施しています。このように、麗澤では最新の教育動向や技術について、教職員の理解を深める活動や研修会を実施し教育内容を常にアップデートしています。

 

●チームICTについて
本校の生徒であれば誰でも、生徒有志団体「チームICT」に加入することができます。現在も引き続きチームICTのメンバーを募集しています。電子工作だけではなく、ドローン、eスポーツ、プロジェクションマッピング、3Dモデリング、音声合成、動画制作、ロボットプログラミング、メタバース構築、Minecraft構築等々にチャレンジし、これまでコンテストに出場している生徒もいます。デジタル技術を駆使したものづくりが経験できる、麗澤でしか味わうことができない独自の環境で、みなさんもものづくりにチャレンジしませんか?