【高校5年生】岩田温先生特別講話

2018.10.23

【高校5年生】岩田温先生特別講話

10月18日、5年生は、九州研修旅行で「知覧特攻平和会館」を訪れるのに際し、その事前研修として、大和大学の岩田温(あつし)先生を講師してお招きし、講話をいただきました。

岩田先生は、政治哲学をご専門とされており、多くの著書を書かれています。また、国会議員の勉強会の講師をつとめられたり、政治討論番組にも出演されたりと、大変ご活躍されている新進気鋭の若手の研究者・論客でいらっしゃいます。今回は、本校の笠間先生のご紹介でこの講演が実現しました。

お話の中で、岩田先生は、歴史を学ぶために、まずはリアリティーをもって学ぶことが大切さであると説かれました。現在からみて、ただ単純に良いか悪いかを論ずるのではなく、自分たちと同じ人間が、その時代をどう生き、どう感じたのかを考えること、また、もし自分だったらどうしたのだろうか、と考えることが大事であると話されました。

特攻隊についても、ただ可哀想だとか、無理な作戦であったとか、簡単に断じるのではなく、どうしてあの方々が自分の命を投げ出して飛び立っていったのか、どれほど未来の日本の平和を祈っていたか、そういったことを考えてほしいと話されました。

生徒たちの感想には、「特攻隊の方々の犠牲が意味をもつかどうかは、我々がどう向き合うかにかかっている、という岩田先生の言葉に感銘を受けた」というものが多くみられました。研修旅行に先立ち、とても有意義な講話をいただきました、講話で感じたことを胸に、生徒の皆さんが知覧で多くを学んでくれることを期待しています。