10月22日から25日にかけて、高校2年生は九州研修旅行に行きました。この研修の目的は、大分県中津市にある本校の創立者廣池千九郎先生の御生家(中津記念館)を訪れ、創立者についてより深く学ぶこと、宇佐八幡宮(大分県)、天岩戸神社(宮崎県)や高千穂神社を参拝し、日本の伝統文化に触れること、知覧(鹿児島県)で平和学習を行うことなどです。
生憎の雨の中でのスタートでしたが徐々に天気が持ち直し、中津記念館ではきれいな虹を見ることができました。廣池博士の生涯についてご講話をいただき、麗澤の建学の精神への理解を深めました。また、江戸時代、危険な高い岸壁をつたって命を落とす人々の姿に心を痛めた禅海和尚によって手掘りで作られたと伝わる「青の洞門」や、柱状節理のすばらしい懸崖、高千穂峡の散策では九州の雄大な自然を体感できました。国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂神楽」拝観や天岩戸神社の御神体「天岩戸」の参拝など、通常の旅行ではなかなかできない体験もできました。知覧では、自分たちと同世代で戦死された方々が最期に家族や愛する人に残した手紙や、語り部さんのお話を伺い、目に涙をためる生徒が多くおりました。それぞれが、平和への思いを強めた一日となりました。最終日には班別自由行動でクラスの仲間との親睦を深め、実りの多い研修旅行となりました。
【研修旅行の主な訪問先】
1日目: 宇佐八幡宮、中津記念館(廣池千九郎先生の御生家)、青の洞門
2日目: 高千穂峡、高千穂神社(神楽の奉納)、天岩戸神社
3日目: 知覧の特攻平和会館
4日目: 鹿児島市内(班別自由行動)