後期保護者学級が行われた11月2日(土)の夜、麗澤高校の寮(麗寮)では「保護者学級寮プログラム」が、一堂に会した親子会食から始まりました。
その後、6年生(高校3年生)の保護者3名からの「体験発表」です。ラグビー寮生の保護者からは「寮生活、部活動、学業の両立。ラグビー技術の向上や怪我に対する葛藤を抱えた時期の親子のやり取りと麗寮で多くの方に支えられた感謝」、一般女子寮生の保護者からは「一貫生麗中に通っていながらそれまで何も知らなかった姉が麗寮に入寮し大きく成長した様子をみて、外部の中学から麗澤を受験し高校から麗澤、麗寮に入った妹の成長を安心して見守ったご様子」、男子寮生保護者からは「麗中からお世話になった息子が男子寮に入り、様々な人間関係の中で今後の人生の基盤を身につけるに至った経過や、ご自身の人生経験を踏まえ“縁”を、そして“行動”することを大切にしてほしいとのエール」など、三者三様素晴らしいお話をいただき会場内は涙あり笑いあり、感動に包まれました。
19時から各寮に分かれて、日課となっている「夕礼」の見学会と「体験発表会」です。体験発表では、各寮で4年(高1)、5年(高2)、6年(高3)の代表がこれまでの寮生活での学びや気づきについて発表しました。生徒の発表や成長に涙ぐむ保護者や寮生の姿が見受けられました。親元を離れての寮生活は大変なこともありますが、寮生活に前向きに取り組み様々な立場を経験することで、自分を知り、他者を思いやる力を育むことができます。保護者学級はその成長を垣間見ることのできる貴重な機会です。
特に、後期保護者学級は6年生(高校3年生)にとっては最後の保護者学級です。どの生徒も、寮での学びについて言及してくれ、その発表を聞いた保護者は大変感銘を受けていました。帰り際に、4年生のある保護者から「6年生は大人顔負けですね。家の娘があの先輩のようになれるかは分かりませんが、この後が楽しみになりました。今日は来させてもらってよかったです。ありがとうございました。」6年生の保護者からは「今日で終わりかと思うと本当にさみしいです。」との言葉をいただきました。また、保護者の感想発表では「大変なこともあると思いますが、この経験はこれから先、10年後20年後にもっと成果が表れると思います。みなさんよく頑張っておられるので頑張れとは言いませんが、自信を持って寮生活をしてください。」と言っていただきました。参加者全員で素敵な時間を共有することができました。
保護者の皆様、お忙しい中や遠方からご参加いただき本当にありがとうございました。皆様方からいただいた言葉を励みに、今後も生徒と力を合わせて、充実した寮生活を送ってまいります。
生徒の発表(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見学に行き、案内をしてくださった上級生の方の丁寧な言葉遣い、挨拶に感銘を受け、私もこんな高校生になりたい、この寮で頑張ってみたいと強く感じました。家族の元を離れて全く知らない人と24時間を共にする。覚悟はしていたつもりでしたが、入寮からの最初の一週間は私にとって想像以上に辛い日々でした。一度の見学のみで入寮を決めた私は、知らない場所に知らない人、わからない日課、また、慣れない寮内の雰囲気に神経がすり減っていったことをよく覚えています。緊張からかうまく眠ることもできず、この先に不安しか感じることができませんでした。しかし、今ではあの頃を、あんな事もあったなと懐かしく振り返ることができます。それができるのはどんなときでも私のペースに合わせ、向き合ってくださったファースト中さん、厳しくもたくさんのことを教えてくださったファースト長さん、たくさんぶつかったけど、その分たくさん成長し、人との距離感、関わり方、仲直りの仕方を教えてくれた同級生のふたっこ、そしてどんなときでも私を見守り、味方でい続けてくれた両親のおかげです。・・・・中略・・・・・2年半の寮生活の区切りを迎えた今、寮に入ってよかったと心から思えています。同級生のみんなも私と同じ気持ちであることを、そして4、5年生のみんなが来年、再来年にそう思えることを願っています。最高のみんなが作ってくれた最高の17寮の一員でいられて、寮長でいられて、とってもとっても幸せでした。ありがとうございました。(6年 女子)
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