11月28日(木)6、7時間目に、中学1年生は即興パフォーマンス集団「6-dim+(ロクディム)」の鑑賞会を行いました。
ロクディムの皆さんは、即興芝居と即興コメディを掛け合わせたパフォーマンス集団で、「この瞬間を一緒に笑おう」を合言葉に、日本全国で活動なさっています。劇場やホールはもちろんのこと、今回のように学校での公演や神社、カフェなど、いつもの場所をあっという間に「笑いあふれるコメディ空間」へと変えることのできる素敵な皆さんです。これまで 29 都道府県で活動され、2011 年東日本大震災後は、福島県いわき市など継続的に被災地で活動され、2014 年の年末には NHK「スマイルキャラバン」に出演し、気仙沼(宮城県)と陸前高田(岩手県)での公演・ワークショップの模様が放送されました。
「即興」とあるように、通常のお芝居や舞台とは違い、台本・脚本が一切なく、その場で物語が作り上げられ、唯一無二のライブを体験することができます。今回は、麗澤中学校の1年生のためだけに、特別に公演いただきました。
ロクディムの皆さんの自己紹介ののち、教員が舞台に上がって即興芝居の体験をしました。相手に何を言われても、教員が肯定し続ける劇と否定し続ける劇を行い、生徒は肯定し続けるほうが話題や相手の理解が先に進むことを実感しました。
続いて、事前に生徒全員と教員が書いたお題に対する一言コメント用紙が舞台にまかれ、即興芝居の途中で、無作為に拾い上げられて台詞として読まれていきました。予想外な言葉や、場違いな言葉が読み上げられると、会場は笑いの渦に包まれました。
このような面白い即興芝居をするにあたって、ロクディムの皆さんは、相手のセリフから連想できる状況やセリフをもとに演じられていることから、その体験として生徒たちはペアになって連想ゲームを行いました。なかなか言葉が続かない生徒もいる中で、ロクディムさんから、思いつかなかったら「真っ白」と言ってわからないことを伝えて、次の人に順番を移していこう、というアドバイスがありました。「間違ってもいい、うまくやろうとするから難しくなってしまうし、わからないことを伝えないと次の会話につながらない」というロクディムさんの言葉が印象的でした。
休憩をはさんだのち、有志の生徒が1人ずつ舞台に上がり、ロクディムの皆さんと一緒に即興芝居を行いました。場所、登場人物の関係性など設定を具体的に決めた後、自由にセリフや動きをつけて演じる中で、セリフに困った展開の際には、床にあるコメント用紙を拾い上げ、そこに書かれている言葉を頼りに、ストーリーを続けました。
最後には、これまで登壇した教員や生徒を巻き込みながら、コメント用紙の言葉をできるだけ多くセリフにして芝居を披露しました。テンポよく進むお話に、生徒たちは引き込まれ、時折読み上げられるコメント用紙の言葉に大きな歓声が上がりました。
この公演を通して、言葉の持つ力や状況に合わせた考え方や対応など、人生に必要な様々な学びを得ることができました。
【生徒の感想より】
・連想ゲームでは、なかなか言葉が思いつかず難しかったが、その時に「真っ白」と言うことで気持ちが楽になりました。
・自分の言葉が相手にどう伝わるのかを知ることができて、連想ゲームは学びの時間になった。
・友達とリラックスして楽しむことができた。
・ロクディムの皆さんの出身地がバラバラで、偶然の出会いが今につながっていることを知り、自分もそのような出会いがあるといいなと思った。
・本当に心から笑うことができて最高でした!笑い過ぎて、