第17回 皇居勤労奉仕

2025.01.06

12月23日から26日の日程で、皇居勤労奉仕に行って参りました。麗澤高校では平成16年以来、毎年夏に皇居勤労奉仕に行っておりましたが、2019年を最後に4年間、新型コロナウィルス感染症のため参加できませんでした。今回は季節を冬に移し、インフルエンザや新型コロナウィルスへの対策をしながら、古川教頭を団長に4、5年生の希望者28名と教員4名の33名が5年ぶりに行って参りました。

12月23日(月)は学校に集合し、そこからバスで武蔵陵墓地へ向かいました。そこで今回ともに皇居奉仕に参加した姉妹校の麗澤瑞浪高校の皆さんと一緒に、多摩陵(大正天皇陵)、多摩東陵(貞明皇后陵)、武蔵野陵(昭和天皇陵)、武蔵野東陵(香淳皇后陵)を見学・参拝しました。そしてバスで靖国神社に移動し、この昇殿参拝をさせていただき、翌日から始まる勤労奉仕に向けて心の準備を行いました。

24日からは宮殿地区、東御苑地区、御所地区と3つのエリアで1日ずつ、清掃などの奉仕活動をさせていただきました。その間、職員の方々にご支援やご指導を賜りながら、奉仕の合間には見学もさせていただきながら、充実した奉仕活動を行わせていただきました。そして初日には天皇陛下から御会釈を賜り、生徒も引率した教員も大きな感動と学びをいただきました。

また、24日の奉仕後には昭和館を見学し、大東亜戦争の頃、そしてその後の昭和の時代を人々がどのように生きたのかを、学びました。途中千葉県の空襲の被害の様子の展示などもあり、自分に身近な出来事として学ぶことができていたようです。そして25日には神田明神を参拝しましたが、その際に社頭の掲示板に「自ら苦労してこれを人に頒かつ」という、本校の創立者廣池千九郎博士の言葉が掲げられているのを見つけ、その前で記念写真を撮ったりしていました。

今回の皇居勤労奉仕を通じて、貴重な経験をたくさんさせていただき、大きな恩恵をいただきつつも明確に意識しがたい国家や皇室について深く考えることができました。生徒たちひとりひとりは、深い感慨を覚え、先人たちのご苦労や今日の私たちの繁栄の礎を築いてくださった方々への感謝の心を新たにすると共に、日本人としての自覚を強く持つことができました。