中1 奥利根水源の森フィールドワーク

2018.10.26

【中学1年生】奥利根水源の森フィールドワーク

 10月23日から25日まで、中学1年生を対象に2泊3日の日程で「奥利根水源の森 フィールドワーク」を実施しました。これは本校の進路教育である自分プロジェクトの活動の一環で、「自分と自然の関わり」を学ぶため、群馬県北部の奥利根にある水源の森を訪ね、あらゆる生物を創造し育ててきた大自然の中で、生物にとって必要不可欠な樹木と水から学ぶことをねらいとしています。満々たる水をたたえている利根川も、その水源はちょろちょろと出る湧き水ですが、これが大河となる源であり、大切に保たれなければならないこと、そしてその水源を守り、我々の生活にも密接に関係している森林についても学びます。 

 初日は前橋市赤城少年自然の家でカッター訓練をしました。全員裸足となり各クラスで1艇のカッターに乗船しました。大声で掛け声をかけながら木でできたオールを漕ぐことで、過酷な状況においても一致団結し協力することの素晴らしさや達成感を味わいました。その後、群馬県利根郡みなかみ市にある藤原湖で、ダムの歴史の話を聞きました。

 2日目は、上ノ原「入会の森」を訪ねました。森林塾「青水」の皆様にインストラクターとしてご協力頂き、私たちが何気なく飲む水がどこから来るのか、そして森がどのように保たれているのかを踏まえ、創立者の言葉にある「仁草木に及ぶ」の考えを学びました。また、全員が実際に茅刈り体験を行いました。普段滅多に使うことのない鎌を、終盤では皆器用に使いこなせました。その後、茅で葺いた屋根を持つ雲越家を訪れ、自分達が実際に刈った茅がどのように使われているのかより理解することが出来ました。さらに、木や草花を利用したはがき作りや箒作りなどにも挑戦し、自然の恵みを上手にいかした人間の生活を肌で感じることができました。
 ホテル到着後には、別館に移動し、レクリエーションを行いました。各クラス会長・副会長が企画運営したプロジェクトアドベンチャーで、体を使ったり大声で叫んだり、さらには表情だけで気持ちを伝えたりと、目いっぱい楽しめる時間となりました。クラスの絆と友情が更に深まりました。

 最終日は、午前中ホテルでフィールドワークの振り返りを行い、学んだことを作文にまとめました。その後ホテルを出発し、利根川最上流にある利根川水系最大の「矢木沢ダム」を訪れました。友人たちとお弁当を食べたり、資料館を見学したりと最後のプログラムを楽しみました。

 天候にも恵まれ、とても充実した実りの多い研修となりました。これまでの「樹木観察」や「森と人間社会研究レポート」など、これまで学んできたこととの繋がりを感じることもできました。お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。