【中学2年生】関西研修旅行

2018.10.31

【中学2年生】関西研修旅行

 10月23日~26日の日程で、中学2年生は関西研修旅行に行ってきました。関西研修は、中学2年生の自分プロジェクトのテーマでもある「日本文化研究」のフィールドワークという位置づけで、伊勢、奈良、京都をめぐり、日本文化の源流を五感を使って学ぶ研修です。
 初日の訪問地は、伊勢の神宮です。伊勢では外宮、内宮の順に参拝しました。外宮では平成25年に行われた遷宮で古殿地となったご正宮跡を間近に見ることができ、神宮の建物やその祀り方などについて詳しく知ることができました。また、内宮では、神宮杉の大木に囲まれた森の中のお社を参拝し、自然とともにあるに神宮の雰囲気を感じました。夕食後には、麗澤高等学校の卒業生の山中一孝さんに神宮についてのお話をしていただきました。
 2日目は、神宮のおよそ30名の希望者がまだ夜が明けきらぬ中、早朝参拝を行いました。うっすらと霧のかかった内宮の境内は、参拝客もまばらで静寂に包まれ、前日に参拝した時以上に神秘的でした。朝食後、バスに乗って奈良へ移動。橿原神宮を正式参拝し、この橿原の地に都を築き、初代天皇として即位された神武天皇の陵を参拝しました。午後は法隆寺、薬師寺を参拝し、神話の時代から、飛鳥時代、白鳳時代と、歴史の歩みに合わせて寺社や史跡を見学ました。また2日目の夜には薬師寺の高次喜勝師に講演をしていただき、薬師寺を含めた奈良仏教の特性や、仏様の教えについてとても分かりやすく、お話をしていただきました。
 3日目は、奈良公園での自由行動から始まりました。天平文化の中心をなす東大寺や興福寺、春日大社といった寺社を見学したり、鹿と戯れたり…と、班ごとに個性のある計画を立てて見学しました。午後は平等院や、伏見稲荷、賀茂御祖神社(下鴨神社)を参拝しました。また、この日の夕食後には、現在京都大学で学問に励んでいる浦田先輩からお話をしていただきました。
 最終日はまず、護王神社と京都御所を参拝・見学しました。護王神社は京都御苑の蛤御門のはす向かいの位置にあり、宇佐八幡神託事件などで皇室を守る大きな役割を果たされた和気清麻呂公をお祀りしている神社です。こちらでは生徒の代表が玉串奉奠させていただき、全員で正式参拝をさせていただきました。京都御所では、紫宸殿や清涼殿、社会の授業でも幕末史で取り扱う小御所などを見学しました。午後からは、清水寺を参拝し、周辺での自由行動となりました。二寧坂などでお土産を買い求めたり、歴史のある名刹を見学したりと思い思いに過ごしました。
 この4日間を通して、神話の時代から今も続く日本文化の淵源を体感するとともに、日本という国ができてくる過程での様々な困難や後世を生きる私たちへの思いを学ぶことができました。