春期講座にてPCRの実験を行いました!

2025.03.24

3月13日(水)に公益財団法人かずさ DNA 研究所のご協力の下、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)の実験講座を行いました。

今回は実験教材貸出事業である『DNA実験宅配便~謎のお肉のDNA鑑定~』という実験教材を用いています。

 

実験講座に参加した生徒は、授業内ですでにPCR、というバイオテクノロジーが存在することを学んでいます。

しかし、実際の器具や、操作を行うのは初めてで、より実践的な実験から仮設、実験、考察、という流れを体験しました。

実際の研究で用いられるマイクロピペットやマイクロチューブに触れ、緊張しながらも慎重に作業を行いながら、繊細に作業を進めたり、ごく少量を正確に扱ったりすることが大切な「分子の世界」を体験していました。

初めて触る生徒は「かっこいい!」「こんなに丁寧な作業できるかな・・・?」という感想が多かったですが、皆真面目に器具を使用し丁寧に作業しました。

作業の後はサーマルサイクラーによるDNAの増幅作業が入るため、1時間ほど講義、休憩の時間がとられました。

現在どのようなメカニズムで増幅が行われているか、増幅後どのように検知、観測を行うかについて講義を行っています。

 

増幅作業が終了したのち、ゲル電気泳動装置による電気泳動を体験しました。

泳動装置内にある寒天で構成されたゲル内に、増幅したDNAをマイクロピペットで注入する作業を全員で行いました。

とても緊張した様子でマイクロピペットの操作を行い、隣のレーンにこぼしたりなどのハプニングもなく冷静に作業することができました。

トランスイルミネーターにて自分たちが増幅したDNAが何の動物のDNAであったかを確認するとき、自身のバンドがこうであったらこう、こうであったならこうであるというようにあらかじめ予想するグループが多く、実験に不可欠な仮説を立てること、予想を立てることをしっかりと実践していました。

 

参加した生徒からは、「実験の手順の意味を考えながら実験するのは楽しい。」「勉強してから体験してよかった。」という感想が多く、実験の過程を実践的に知ることのできる大変意義のある実験となりました。

今回の実験講座にご協力いただきました、かずさDNA研究所の皆様、誠にありがとうございました。