7月7日(火)から7月18日(土)にかけて、アメリカのオハイオ州べクスレイ高校から「文学とジャーナリズム」がご専門のJulie Horger(ジューリー・ホーガー)先生をお招きして、言語技術の特別授業《中学1年~高校4年一貫生対象》と映画・演説の分析授業《希望者対象》を実施しました。ホーガー先生にとっては今回が10回目の来校でした。
ホーガー先生はすべての授業の最後で、「作者は自らの主張を伝えるために、人物設定、場面設定、物語の構造、言葉使い、心内文、会話文など、細部に渡るまで、常に『選択』をしている」ので、「読者や鑑賞者は、作者の主張を掴むために、常に、作者が『なぜ、その選択をしたのか』を考えなければならない」と、分析することの意味や重要性を伝えて下さいました。
<1年生 > 公共広告の分析
複数のポスターを分析し、優れた公共広告に共通する特徴を考えました。
ポスターは人目を引くための様々な工夫がなされており、文字でメッセージを伝えるだけではなく、色使いや、何を描くか、描かないかで印象が大きく変わるという学びを得ました。
<2年生 > 短編映画の分析
ピクサー映画『LOU』を2回視聴し、1回目は登場人物の特徴やアニメーションだからこそ実現可能な表現の工夫について考えました。 2回目は細部に注目しながら、作品のテーマを考察しました。クラスメイトとの議論を通して、新たな発見が得られ、作品をより深く理解する手法を学ぶことができました。
<3 、4年生 > 本の分析
1学期の授業で学習した作品( 3年生は『星の王子さま』、4年生は『アルケミスト』)のテーマをより深く考察するため、マインドマップを作成しました。グループごとに、 20枚程度のカードを使用し、 物語に登場する重要な人物、 アイテム 、出来事などを記入しました。それらのカードを関連するもの同士で並べていき、その繋がり や関係性を議論し ました。完成した1枚のマップを通して、作品全体を俯瞰でき、物語を構成する要素とテーマ との繋がりが 見えてきました。
<希望者対象> 映画の分析と演説の分析
ピクサー映画『リメンバー ・ミー』の分析とキング牧師による演説 「I Have a Dream」の分析 を実施しました。映画分析の授業では、映像を途中で止めながら、そのシーンについて議論をする形式で、キャラクターや場面設定の変化に注目し、映画全体の主張が何かを考えました。演説分析ではアメリカの歴史的な背景や演説で使われている修辞技法を理解したうえで演説を視聴し、演説の原稿も見ながら細部にわたって説得力のある演説がどのようなものかを考えました。
2週間という短い滞在時間でしたが、ジューリー・ホーガー先生の授業は、生徒にとってはもちろんのこと、教員にとっても貴重で有意義な学びの時間となりました。