高校2年生希望者を対象にブタ臓器の解剖実験を実施しました。
本実験は
・生命維持に重要な臓器である心臓と肺の形状や性状を学ぶにあたって実際に実物を自身の目で見る行為は理解の助けとなる。
・解剖をしたことがない生徒の中でも、生物に興味のある生徒や将来生物の分野に携わりたい生徒への実践的な教育を行うことで、将来への意識と生物学のさらなる知識を定着させることができる。
という動機、意義で生徒、保護者ともに同意の上で開催されました。
今年は人数が多く、30人以上の応募がありました。生徒はローテーションで臓器を観察し、部位を探したりスケッチを行ったりしました。
手袋ごしに臓器を触ってみたり、実際に構造をスケッチすることで、生物の構造を実践的に学んでいました。また、今回行ったスケッチにおいて線を重ねない、塗りつぶさないというルールを守りながら、興味深く検体を観察していました。
また今年はスケッチコンテストを行っています。よくかけているスケッチは今後ささやかではありますが、表彰する予定です。教員陣で確認すると、部位をしっかりとらえているスケッチが多く、真剣に観察を行ったのが伺えるよい実験となりました。
今回使用した臓器は心臓、肺と生物基礎や中学理科で構造をすでに習っている臓器です。しかし、実際の構造を見てみると、この構造はすごく固い、この部位はやわらかいという声や、この部位は模式図になかった部位だ、という声が上がりました。
生命を学び、その神秘性や複雑な性状を知ることのできる大変意義のある実験だったと思われます。今後とも、生命を扱う生物という分野において、その責任、意識の重要さと知識を探求し学ぶ精神を養うため、解剖のみならず、実のある実験を提供していきたいと考えています。