【DXハイスクール】外国人博士による最先端デジタル実践授業(情報Ⅱ)を実施しました

2026.02.25
本校はDXハイスクール採択校として、テクノロジーを活用し社会課題の解決に挑戦できるイノベーション人材の育成を推進しています。その取り組みの一環として、2月17日・18日の2日間にわたり、高校2年「情報Ⅱ」の授業において、外国人博士による特別授業を実施しました。授業は全編英語で行われ、実践的な学びを体験しました。なお、本授業は、文部科学省DXハイスクール事業の趣旨に基づき実施しました。
 
講師は、Cosimo (Matt) Pino 博士(天体物理学)。イタリアのサレント大学で宇宙線・ガンマ線バースト研究により博士号を取得し、国際共同実験ではデータ解析を担当されました。また、欧州プロジェクトにおいて気候変動解析アルゴリズムの開発にも携わるなど、最先端のデータサイエンス研究に従事されていました。現在は株式会社スクーミーにて、教育分野をはじめとするICTによるベースリテラシーの向上に従事されています。なお本授業は、株式会社スクーミー様の全面的なご協力により実現しました。
 
1日目は、スクーミーボードを活用し、ブラウザゲームとオリジナルコントローラーを制作しました。生徒たちは、センサーの仕組み、入力データの取得方法、JavaScriptとの連携、インターフェース設計の考え方を学びながら、実際に手を動かして制作に取り組みました。単なるプログラミング体験にとどまらず、「入力装置とは何か」「ユーザー体験(UX)をどのように設計するか」「ハードウェアとソフトウェアはどのように接続されているのか」といった情報Ⅱの発展的内容を実践的に理解する機会となりました。
 
完成後は、各自が制作したコントローラーを使ってゲームを操作し、設計の違いによる操作性の差を検証・考察しました。試行錯誤を重ねながら改善を行う姿が多く見られ、探究的な学びが自然と展開されていました。
 
2日目は、物理現象をデジタル技術で解析する実験に取り組みました。テーマは「振り子の運動」。スクーミーボードに搭載された加速度センサーを活用して振り子の運動データを取得し、そのデータをJavaScriptで解析しました。周期や周波数を算出し、理論式による値との比較を行うことで、実測値との誤差やその要因について考察しました。
 
生徒たちは、センサーデータの取得、データの可視化、周期計算のアルゴリズム理解、実測値と理論値の誤差分析に取り組み、データサイエンスの基礎を体験しました。単に実験を行うのではなく、「データをどのように取得し、どのように処理し、どのように意味づけるのか」というDX時代に求められる思考プロセスを実践的に学ぶ貴重な機会となりました。
 
生徒からは、
「理論と実践がつながる感覚を実感できた。」
「センサーの仕組みやデータ解析が、大学の研究につながることがわかった。」
「英語での講義は難しかったが、挑戦する楽しさを感じた。」
専門性の高い内容に触れながらも、自ら考え、試行錯誤する姿勢がありました。
 
今回の特別講義を通して、生徒たちは、プログラミングによるデータ活用能力、数理的分析力、問題解決能力、協働の重要性を実感することができました。本校はDXハイスクール採択校として、今後も大学・研究機関・企業・外部専門家と連携し、高等教育につながる実践的な情報教育を推進してまいります。
 
【ご協力いただいた企業様】
株式会社スクーミー 様(山梨県甲府市)
STEAMS LAB JAPAN株式会社 様(東京都目黒区)