美しい麗澤のキャンパスは、地面まで枝を伸ばした見事な河津桜が満開となり、早春の優しい恵みの雨が降り注ぐ一日となりました。
令和8年3月3日のこの良き日に、本校全日制の卒業証書授与式が挙行されました。
卒業生224名の門出となるこの日に、さまざまな思いを乗せて静かに式は始まりました。国歌と校歌斉唱の後、卒業生たち一人ひとりに卒業証書が授与され、さらに、各方面での活躍に対する表彰が行われました。
卒業生からは、感謝の気持ちを込めた在校生のための記念品が贈呈され、代表者によって目録が渡されました。
続いて、櫻井譲校長の式辞では、卒業生たちに心得として次のような言葉が贈られました。
「人生には竹の節のような区切りがあり、卒業式はそのような機会でもあり、自分自身を謙虚に振り返ってほしいと思います。麗澤で学んだ『格言』は、予測困難な社会に生きる皆さんにとって指針となることを忘れないでください。そして社会に貢献することもとても大切です。多くの人々の協力があるからこそ成し遂げられることも、人生には数多くあります。周囲の方々への感謝を忘れず進んでいってほしいと思います。 AIの急激な発展の時代だからこそ、その根底に道徳的な考え方を叡智として生かす必要があります。麗澤で学んだことを生かし、これからの時代を進んでいってほしいと願っています。」
学園全体の廣池理事長からは、これからの時代を生きる卒業生たちに歴史に例を取り、力強い祝辞が贈られました。
「卒業式を盛大に挙行できたことへの慶びと共に、多くの方々のご支援に対して御礼を申し上げます。3年間6年間で学んだ麗澤の精神を元に、日本を代表する人財として活躍をしてほしいと思います。
創立者の廣池博士は、幕末に志を立てて学び続けることによって、教師を目指すところから出発しました。その時期には卒業生の皆さんと変わらない年齢の若者たちが活躍をし、諸外国と渡り合える日本の近代化を果たしてきました。戦後も先人たちの努力によって、今の日本の経済的発展を支える復興を遂げていきました。皆さんには無限の可能性があるのです。これからの世界を担う大きな役割を果たしてください。」
本校の卒業生で、元・車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾選手からはビデオメッセージが贈られました。
「『俺は最強だ!』と言い続ける裏にはたくさんの失敗を重ね、それでも挑戦し続けることで強さを身につけてきました。失敗を糧にすること、これが人生にとってはとても大切なことなのです」
とても説得力のある力強い言葉が卒業生の胸に響いたことでしょう。
在校生を代表し、麗鳳会会長の桑垣さんから送辞が贈られました。
自分自身が麗鳳会に所属することで、在校生のために力を尽くそうと思ったのは、中学に入学する前からお世話になった諸先輩方へのあこがれと感謝の気持ちがあったからであり、
「恩送り」としてこの学校の伝統を繋いでいきたい、という率直な思いを伝えました。
そして、卒業生を代表し河口萌香さんより感動的な答辞が述べられました。
河口さんは昨年の卒業証書授与式でも送辞を読み、さまざまな思いが心によぎったのでしょう、涙ながらの答辞となり、友人や教職員への感謝の気持ちが切々と伝わってきました。
ご両親への感謝の言葉は、臨席者や中継によってご覧になっている皆さんを心から感動させたことでしょう。
最後の大役、本当にありがとうございました!
送別の歌「仰げば尊し」と「蛍の光」を皆で斉唱して、式は和やかな空気の中で無事に終了いたしました。
卒業証書授与式の後は、保護者会主催の記念会食が開催され、麗澤高校で級友とともに食べる最後の昼食を楽しみました。
振り返れば、2020年春という大変な時期に入学を迎え、6年間を本校で過ごした中高一貫生と、場所こそ違え同じ状況下の中で学び、
3年前に入学した高校からの入学生たちは、麗澤史上でも稀に見る激動の時期を共にした同士と言わざるを得ません。
きっとどんなに困難なことがあっても、仲間とともに乗り越えていく強さを持ち、これからの未来を切り開く世代として世の中を変えていくことでしょう。
ご卒業おめでとうございます!
いつでも麗澤に戻ってきてください。