CLOSE UP! REITAKU

交通案内

部活動

" alt="">
2020.03.05
コーヒーから世界を見る

バリスタから教員へ

 みなさんこんにちは。地歴公民科の瀧村尚也です。
 私は、本校でフェアトレードコーヒーの取り組みを担当して生徒たちをサポートしています。このような取り組みを始めたのには、私の前職に関係があります。私は教員になる前はバリスタという仕事をしていました。主にコーヒーを淹れる仕事やコーヒーセミナーの講師などです。個人で事業を起こし生産者から消費者をつなぐ活動を行っており、その活動の中でいかに「フェア」ではない取引きが行われているかを目の当たりにしました。
 それまで「おいしさ」しか求めてこなかったコーヒーのカップの中にいろいろな人のストーリーが詰まっていることに気づいた瞬間でした。そこからコーヒーに対する見方や考え方が変わり、この「地球規模の課題をどうにかしたい」という想いが生まれました。

教員として私にできること

 教員になってもその想いは変わらず、学校で何か取り組めることはないかと考えました。そうした中で、本校の生徒に何気なく話をしたところ、想像以上にこの課題に対して真剣に考えてくれたのです。私自身、とてもうれしかったです。そこでどうにか、生徒の学びにもなり、地球規模での課題に取り組める仕組みがないかと模索し始め、現在のフェアトレードコーヒーの販売を行うという形を実現しました。生徒一人ひとりにハンドドリップの淹れ方を教えて、保護者学級や入試などで販売しています。今では合計1000杯以上のコーヒーを販売することができています。
 フェアトレードの取り組みは生産者の社会的自立を支援し、私たち消費者はさらにおいしいコーヒーが飲めることに繋がります。どのような生活をしている生産者がコーヒーの木を栽培していて、どのように焙煎されていて私たちのもとへ届くのか。そこには生徒たちにとってたくさんの「なんで」がありました。その一つひとつの「なんで」を探求し、答えのない問題に日々取り組んでいます。
 私は中学生や高校生は大人の想像をはるかに超える力をもっていると思います。生徒たちとのやり取り気づかされることがたくさんあり、そんな姿の生徒たちから日々、元気をもらっています。これからも生徒たちの活動の輪が広がるようにサポートをしていきたいと思います。