みなさんこんにちは。高校弓道部・中学弓道研究会顧問の田邊時久です。今回は、新型コロナウィルス感染症の感染防止のため、自宅での学習・外出自粛を余儀なくされている弓道部・弓道研究会の部員へのオンライン上での部活動・自宅での練習支援について、ご紹介したいと思います。本校では、１〜５年生全員にクロームブックが導入されており、高校弓道部・中学弓道研究会では、それを用いたオンラインでの自宅での練習の支援を行っています。主な取り組みはGoogle Classroomを介して行われていて、活動記録や射形のチェックなどを行ったり、ミーティングを行ったりしています。

【活動記録シート】
　自宅で行ったトレーニングや素引き、ゴム弓などの稽古の内容と、その日のトレーニングについての自己評価を記録します。オンライン上で毎日提出し、顧問がアドバイスやコメントをつけて返却しています。

【射形のチェック】
　自宅で素引きやゴム弓を用いた練習をしているところを動画で撮り、Google classroomを通じて提出します。顧問はアプリを使って、その動画に線を書き込んだり、改善すべき点などを声でわかりやすく解説をつけて返却しています。家にいながらにして、道場で行っているような指導を受けられ、自分の射を客観的に観ることもでき、記録として残しておくことができます。

【おすすめ動画の紹介や配信】
　手の内の作り方や取り掛けの仕方など、気を付けるポイントを実演しながら顧問が説明した動画や、トレーニングや稽古の参考になる動画をGoogle classroom上で紹介、部員全体で共有できるようにしています。

　中学の大会も、高校の大会も中止となり、目標を立てづらく、モチベーションを維持するのが難しい状況ですが、今できることに全力で取り組みながら、前を向いて乗り越えていきたいと思います。また、締め括りとなる大会を失った、中学３年生や高校３年生の悔しさや、無念の思いは筆舌に尽くしがたいものがあると思います。青春を捧げてきた最後の輝く場は失われていましたが、中学３年生は高校で、高校３年生は大学や社会人の場で新たな輝く機会を得てほしいと願っています。失われた時は取り戻せませんが、未来は自らの手で作っていくことができます。1日1日のわずかな努力の積み重ねが、大きな夢を実現する力となると信じ、また再び思い切り活動できる日を待ちつつ、今できるベストを尽くしていきたいと思います。