10日間のフィンランド研修!
この記事では2024年度、フィンランドでの10日間にわたるATI サマープログラムに参加した様子をお伝えします。
この研修では、麗澤高校からの参加は私のみで、他の複数校の高校生と合同の計11人でフィンランドへ行ってきました!この研修では、伝統的なアート体験からホームステイまで、フィンランドの文化に様々な面から触れることができました。その様子についてご紹介します!
[フィンランドでの暮らし]
10日間の研修のうち、5日間ホームステイをしました!私たちは、フィンランドの南端にあるヴィヒティという町の、ヌンメラという集落に行きました。
ホームステイをして感じたことは、フィンランドの人々は時間の過ごし方がとても充実しているということです。私がホームステイした家のすぐ後ろに森があったのですが、夕食のあとに森でブルーベリー摘みをしたり、町の中心にある大きな湖を見渡せる丘の上に行くなど外に出る一方で、他の時間には折り紙(やり方を教えるとホストシスターがとてもハマってくれました!笑) や読書など、自分が好きなことを各々が楽しんでおり、時間の使い方に余裕があって本当に魅力的だと感じました。
また、森で採れた食材を使った料理が食卓に上がることも多く、自然と密接な生活を送っている印象を受けました。例えばブルーベリーパイやほうれん草クレープなど、日本の食事とは違うものがたくさんあり、どれも本当に美味しかったです。
他にホームステイで興味深かったことは、各家庭にサウナがあるということです。フィンランドでは、時折家族全員でサウナに入るのが一般的だそうです。私がホームステイしたお家にもサウナがありました!日本のサウナより温度が低めなので、つらくならず快適に楽しむことができました。
また、日本人学生約10人とそのホストファミリー全員で、現地のフェスティバルに行ってきました!食べ物や洋服、陶芸など様々なものを現地の人々が売るお祭りで、1年に1度、多くの人が訪れるそうです。そこで、私たちが日本文化を伝える機会が設けられており、折り紙や日本の歌などを披露しました。予想以上に日本に関心を持ってくれる人が多く、楽しい時間を過ごすことができました。
ホストファミリーがフィンランドの生活に関するあらゆることやフィンランド語を教えてくれたことが本当に貴重でした。現地を訪れたからこその体験ができた、非常に充実した5日間でした!
[フィンランドの学校]
研修の後半2日間にわたって、現地の中学校と高校に行ってきました!生徒と交流するだけでなく、実際のクラスに混ざって授業を受けたり、学食を食べたりするなど、フィンランドの学校生活をじっくり体験してきました。
フィンランドの学校では、中学校から選択制の授業が始まります。生徒はチューターと相談して受ける授業を決め(数学や英語だけでなく、他国の言語や宗教・哲学などの授業もあり、日本の大学のような仕組み...!)、授業が入っていない時限は休憩室やグラウンドなどで休むそうです。また、職員室はあくまで教員が「休む」スペースだそうで、入ってみると先生がジグソーパズルをしていたり机でおしゃべりをしていました。このように、フィンランドの学校は生徒も教師も、日本に比べて個々の意思や自由を重視していると感じました。
また、現地の高校生とお互いの国での生活について英語でディスカッションをしたり、宗教の授業に入って日本の宗教観についてプレゼンテーションを行いました。これらにより英語技能の向上を超えて多くのことを学びました。
学校訪問を通して、フィンランドと日本の学校における共通点と相違点を知り、双方の国の魅力を考えることができました。フィンランドの人は、同年代でも大人でもみな人に温かく、聞けば親切になんでも教えてようとしてくれるのが印象的でした。
[アートワークショップ]
この研修は計3回のアートのワークショップがあるのが特徴でした。フィンランドでは芸術活動が盛んなためです。現地で活動する日本人画家の方に水墨画を習ったり、パソコンのアプリで絵を書いたり、中でも特に印象的だったのがフィンランドの伝統的な編み物であるリュイユです。完成までにおよそ5時間ほどかかりましたが、自らの手で作品を作り上げることで、よりフィンランド文化を身近に感じ、貴重な体験となりました。
[まとめ]
フィンランドは、世界における幸福度ランキングが1位になるほど国民のフィンランドにおける生活に対する満足度が非常に高い国です。今回、実際に自分で足を運び現地の人と多くの交流をしたことで、それを身を持って実感することができました。
また、フィンランドの人々の公用語はフィンランド語やスウェーデン語ですが、ほとんどの人が英語を話すことができるらしく、多くの人と積極的にコミュニケーションを取ることができました。
幸運なことに、私は本当に素敵なホストファミリーと出会い、壮大な自然や素晴らしい文化にも触れることができたため、この10日間は忘れることのできない貴重な経験となりました!