代々木ゼミナール 船口明先生 特別講話 ~ことばは世界をつなぎ、広げ、変える~

2021.04.08

新時代の言語教育 リーディングスキルと言語技術の必要性

 4月7日(水)、1年生(5限)と高校4年生(6限)は、リーディングスキルテスト(以下 RST※1)受検に向けて、特別講話を実施しました。講師として、RSTにも関わられている代々木ゼミナール主幹研究員・現代文担当の「船口明先生」をお招きして、今、次代に向けてどのような「ことばの力」が求められているのかについて、お話いただきました。
 その実力・実績・カリスマ性から「生徒たちの未来を言葉で照らす」ことができると定評のある船口先生の講話は、生徒達に対する心温まる激励の言葉から始まりました。生徒達が二度とない青春時代を意義あるものにできるように、船口先生は、「自分を信じる気持ちと勇気を持って欲しい」というメッセージを送ってくださいました。
 今、なぜ質の高い「国語力」が求められているのかをテーマとし、様々な事例を挙げながらの説明していただきました。船口先生は説明の中で、私たちが人類史上、最も「書き言葉」でコミュニケーションをする存在であり、文意を正確に読み取り、きちんと伝わるように書く力、すなわちRSTが測っている「リーディングスキル」や、麗澤が創立以来取り組んで来た「言語技術」が大切だと教えてくださいました。
 講演の最後には「人間、見えているものは同じではない。学ぶことで、知ることで、世界の見え方はガラリと変わる!!!」というメッセージを通じて、生徒たちに学ぶことの楽しさを伝えてくださいました。1つ1つの言葉から「生徒達の輝く未来を願う」温かい心が感じられた船口先生のご講演でした。
 中学1年生は講演当日、高校4年生は講演翌日にリーディングスキルテストを実施しました。学習言語能力(CALP)の向上を目指して、本校が大切にしてきた「言語技術教育」はもちろんのこと、「リーディングスキル」教育にも力を注いでいきます。

※1【新井紀子先生が代表理事・所長を務められている「教育のための科学研究所」が企画・実施】