4年生 道徳教育ワークショップで「道徳」について学ぶ

2021.10.27

  10月27日(火)1~3時間目、4年生は特別研修の一環として公益財団法人「モラロジー道徳教育財団」の協力のもと、人と社会の幸せにつながる心の在り方や考え方を学んだり、創立者の廣池千九郎について学びを深めたりしました。 

 講師の先生からは最初に、ドラッガーのマネジメントに出てくる『三人の石工』の話があり、勉強も仕事もやっている行為そのものも確かに大事なことだが、「何のため」という動機や目的がより重要だとお話されました。その後、生徒たちは、互いの価値観の違いについて話し合うワークショップを通して、「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」、つまり、自分のことは勿論、相手のことを知り、違いを認め、取り入れていく姿勢の大切さ学びました。講師の先生はこの心の姿勢が個人の品性を高め、自分よし・相手よし・第3者よしの「三方よし」につながっていくと説明して下さいました。

 また、生徒たちは創立者の生涯について学ぶために廣池千九郎記念館も訪問しました。ここでは記念館の副館長が、麗澤高等学校の校名の由来である小川含章先生(帆足万里の高弟)の「麗澤館」における創立者のエピソードや、麗澤という校名に込められた意味や願いについて教えて下さいました。地下一階にある展示室の見学では、廣池千九郎が執筆を担当した古事類苑(明治政府が編纂をした官撰百科事典)や、廣池千九郎が生涯をかけた研究の中で読み込んだ膨大な数の書籍(書棚)を見ることも出来ました。その書籍の数に圧倒された生徒たちは、感嘆の声を上げていました。

 「『道徳』とは、人を大切にすることです」これは廣池千九郎記念館見学の最後に副館長が生徒に送ってくださったメッセージですが、教員・生徒一同、私たちは「何のため」に学校で教え・学んでいるのか、という原点に返ることができた一日でした。