ILコース 豪州研修<2>第1週目

2018.04.30

オーストラリア短期留学第1週目

ILコースに所属する5年I組の生徒たちは、約1ヶ月半ものあいだ、オーストラリアにて短期留学を行います。今年は9月25日(月)から11月5日(日)までです。9月25日の夜に成田空港を発ち、翌朝ゴールドコーストに到着。その日からキャンプ生活が始まりました。

9月26日(火) 空港到着~キャンプ開始 
朝にゴールドコーストのクーランガッタ空港に到着。入国手続き後すぐにバスに乗り込み、周辺のカフェで朝食をとりました。朝食後、乗馬とスプリングブルック国立公園を散策しました。

乗馬は、私たちがイメージしていたものとは大きく異なりました。険しい山道を上ったり下ったり、小川を横切ったり、草原を走ったりと2時間もの間、馬上でオーストラリアの大自然を堪能しました。初めは、馬がなかなか言うことを聞いてくれず苦労していた生徒も多かったのですが、終わる頃には馬の気持ちがわかるようになってきたのか、馬に話しかけていたり、首回りを撫でてあげていたりしていて、手綱さばきも見違えるようでした。

スプリングブルック国立公園では、水の力により岩が削られてできた滝やオーストラリアの動植物についてインストラクターから説明を聞きながら散策しました。このアクティビティの終了後、キャンプ地に向かい夕食をとりました。夕食後は、爬虫類ショーを見学し、普段見ることのあまりないトカゲや、ヘビ、クロコダイルなどと触れあいました。

9月27日(水) キャンプ2日目 
キャンプ2日目は、アブセーリングとカヤックを行いました。アブセーリングは、10メートルほどの崖をロープで吊るされた状態で降りるアクティビティです。恐怖心から最初の一歩を踏み出せない生徒もいましたが、仲間の声援もあり見事全員が降りることができました。

カヤックは、ペアでカヌーを漕ぐアクティビティです。逆風のなか2人の息も合わず、当初は右に左に流されてしまいました。なかなか前に進まず困惑するなか、微調整を繰り返し、声を掛け合ったり、歌を歌ったりしながらなんとかゴールへたどり着きました。

夜には、オーストラリア民謡の演奏を聞きました。中には、福島研修で教わった歌もあり、生徒たちは嬉しそうに口ずさんでいました。

9月28日(木) キャンプ3日目 
3日目にはビッグベンとジャイアントラダーを行いました。ビッグベンは、大きな木を登り降りするアクティビティです。全員がロープに繋がれているため前後の友達との距離感をつかみながら、声を掛け合ったり、登り方のアドバイスをしたりして、チームワークを活かし、アクティビティに臨んでいました。

ジャイアントラダーは、その名の通り巨大なはしごをペアで登るアクティビティです。一段すらも上がるのが困難なアクティビティでしたが、ペアで助け合い、手をとり、足をとり、不可能だと思っていた壁を一段また一段と乗り越えて行く生徒たちの姿がとても印象的でした。夜に予定されていたキャンプファイアが天候の影響で中止となってしまったものの、5年I組の結束力をより強固なものにした一日となりました。

9月29日(金) キャンプ4日目 
キャンプ最終日、ウォーニング山の登山で締めくくります。朝3時半に起床し、誰もが心を奪われるような満点の星空の下、バスに乗りウォーニング山へ。山麓に到着後、いよいよ登山に挑戦しました。予想以上の辛さで、生徒たちは何度も足を止めていましたが、互いに励まし合いながら、なんとか頂上にたどり着きました。頂上で広大な景色を楽しみながら食事を摂ったあと、下山しました。

午後には、最後のアクティビティである、高いところから飛び降りるパンパーパインがありました。ここまで様々なアクティビティで恐怖心や辛さを乗り越えてきた余裕からか、生徒たちはほとんど躊躇することもなく、全員が飛び終え、無事にキャンプを終えました。

この4日間のキャンプで、生徒たちはILコースの信条であるHelp Each Otherの実践を通し、それぞれの嫌いなものや苦手なもの、辛いものを克服していきました。生徒たちがどんどん成長しく姿を見て、担任としてとても嬉しく感じると共に心強さを感じました。

9月30日(土)~ ホストファミリーとの対面~スクーリング 
生徒たちにとっては待ちに待った日です。麗澤高校の姉妹校であるトリニティー・ルーサラン・カレッジにてホストファミリーと対面しました。ホストファミリーに会うまでは、生徒たちはとても緊張した面持ちでしたが、ホストファミリーのとてもフレンドリーな話し方や笑顔に、生徒は安心した表情で各家庭に向かいました。週末と月曜日はホストファミリーと過ごし、火曜日からのスクーリングに備えました。

10月3日の火曜日はTLCでのスクーリング初日でした。ホストファミリーと対面した日と同様、緊張が伝わってきました。しかし福島研修やキャンプでの生活で培ったクラスメイトとの絆を胸に、全員が登校日初日を楽しんでいるようでした。

新しい環境での生活、そしてオーストラリア生徒たちと過ごす学校生活にも適応しています。約1ヶ月の留学経験を通して、語学力だけでなくひとりの人間としての成長を遂げてくれるだろうと大いに期待しております。