グローバルセミナー「フィンランドを通して考える<学ぶこと>そして<働くこと>」を開催

2018.12.13

海外を知ることで自分と向き合う

12月7日(金)19:00〜21:00、グローバルセミナー「フィンランドを通して考える<学ぶこと>そして<働くこと>」を開催しました。当日は生徒22名、保護者23名、教員8名、一般参加8名の61名が参加しました。

今回のセミナーでは、寒川英里さんを講師に迎え、フィンランドの紹介から始まり、なぜフィンランドでは幸福度が高いのか、それを支える教育がどんな風に行われているのか、なぜ教育に力を入れるようになったのか、働くことと学ぶことをフィンランドではどう捉えていて、学校現場でどのように取り組んでいるのか、など多岐にわたる内容をお話いただきました。またSchoolTaktというツールを用いて参加者に意見を聞くなど、インタラクティブに進めていく中で、参加者も常に自分と向き合いながら話を聞くことができました。

「今の教育にモヤモヤを感じることはありますか?」という問いには90%以上の参加者が「はい」と回答し、問題意識の高い参加者が集まっていることを共有。まずフィンランドでは、歴史的な背景や地理的な条件から人づくりに力を入れたことを学びました。「先生や大人の役割はなんだと思いますか?」という問いには、「子どもをサポートする」「見守り、導く存在」「経験させること」「愛を与えること」などが参加者からは出ましたが、フィンランドのある校長先生は「違いは宝。違いの中に個性を見つけてそれを育てること」とあり、多様性を大切にし、一人一人の個性を大切にするフィンランドの想いを感じました。

フィンランドでは、幼い頃から「あなたは何がしたいのか」と聞かれ、子どもの自主性を重んじる姿勢があります。これが職業教育にも生かされており、小学生の頃から社会に出る体験をしていきます。日本のように高校を卒業した子どもの多くが大学に進む、ということはなく、職業学校を選択する生徒が5割以上いるそうです。ただ、その職業学校というのは日本でいう専門学校とは大きく異なるということで、教育の仕組み全体が大きく異なることも学びました。学ぶことと働くことがもっと密接に関わり合っているという印象を持ちました。

「失敗する権利」「学びの主体はあくまでも子ども」「感情や表現を大事に」など、たくさんの素敵な言葉が印象的でした。保護者の皆様も我々教員も子どもを育てていく上で大切なことを学ぶことができました。また参加した生徒たちも、他の国の学び方、働き方、考え方を通して、これから自分たちがどんな生き方をしていくか、それを考えるいいきっかけになったのではないでしょうか。

なお今回のグローバルセミナーでは、レモネードスタンドとフェアトレードコーヒースタンドを同時開催。レモネードスタンドも冬仕様として蜂蜜入りホットレモネードを提供しました。レモネードスタンドは7,002円の寄付が集まり、フェアトレードコーヒースタンドでは8,400円の売り上げとなりました。ありがとうございました。

れいたくグローバルセミナーでは、これからも生徒だけでなく保護者・教員も一緒に世界に関する学びを深めていきたいと思っています。