タイスタディツアー2019

2020.01.20

 12月21日(土)から9日間、麗高生12名がタイ・スタディツアーに参加しました。このツアーでは、最初の2日間を首都バンコク、3日目からタイ北部にあるメーコック財団を訪れ、タイの社会情勢や文化などを学びます。
 最初の2日間は、首都バンコクにての活動となりました。現地で働く麗澤大学OBの方からタイ王国の社会経済、とりわけ格差の問題や、少数民族、山岳民族の生活と彼らが直面している問題についての講演を聴きました。その後、日雇い労働者の労働組合の本部を訪れ、労働者の方々と話したのち、実際に彼らの生活するスラム街を見学しました。
 その後は、タイ北部チェンライのメーコック財団に6日間滞在しました。ここは、麗澤大学名誉教授の竹原茂氏が設立に携わった施設で、さまざまな理由で親と暮らせなくなった子供達が自立をめざして生活しています。滞在中は、畑仕事のお手伝いやメーコック財団内のクリスマスパーティーの準備など、ボランティア活動を行いました。パーティで歌を披露したり、けん玉や折り紙などの遊びを教えてあげたり、子どもたちと一緒にボール遊びをしたりと滞在中はメーコックの子供たちと積極的に関わり、親睦を深めました。
 また、現地への理解を深めるため、カレン族(首長族)の村の見学、滞在先付近の村の集会への参加もしました。その他、タイとラオスとミャンマーの国境が接するゴールデントライアングル見学、象乗り体験、チェンライの夜の市場の観光なども行いました。短い期間でしたが多くの学びを得た、充実した研修でした。

【生徒感想より一部を抜粋】
「同じ国内でも豊かな暮らしをしているひともいればそうでない人もいる。日本ではあまり見る光景ではなかった。直接現地の方々の話も聞けてよかった。小学校も行けない子どもたちもいる。でもみんな生き生きと過ごしている。今の生活に対してなにも文句はない。メーコックでも何らかの事情できているこどもたちが暮らしているが、みんなあかるく、生き生きとたのしそうに日々過ごしていた。ご飯作るのも食器洗いも全て自分たちでやっていると聞き驚いた。」
「メーコックの子たちは一年に一回ほどしかジュースを飲めません。だから私は、少しでもメーコックの子たちと話す機会になるかな、という思いと、喜ぶ顔が見たい、という単純な理由で彼女たちに一本ずつジュースをあげました。彼女たちは嬉しそうでしたが、私が思っていたリアクションとは少し違いました。たしかに嬉しそうではあるのですが、そこまででもなかったのです。私は「大事なものはお金では買えない」ということを、このときとても思い知らされました。彼女たちは例え私達ほどジュースが飲めなくても、自分を認めてもらうことのほうが嬉しいのです。」
「メイコックの人と遊んだり夜市に行ったりなど自由な時間がとても楽しかったです。 来年もまた行きたいです。」