2017/7/18

1学期終業式

夏休みを前に考えてもらいたいこと

 7月18日(火)に1学期の終業式を行いました。国歌斉唱の後、校長先生から1学期を振り返り、また夏休みを前にみんなに考えてもらいたいことについて、お話がありました。その後、校歌斉唱と表彰をし、生徒指導部より夏休みの過ごし方に注意がありました。生徒たちは式終了後、大掃除に取り掛かり、最後に各クラス毎にホームルームを行い、成績の返却等を行いました。

<校長先生より>
 4月に新しく入学した人はもちろんですが、在校生も学年が一つあがって新たな目標を持って部活動や、勉強、寮生活などを頑張ってきた1学期だったのではなかったかと思います。今日はそんな1学期を振り返り、自分はどうだったかということを振り返る1日にしてほしいと思います。
 振り返る時に気をつけてほしいことは、物事は自分中心に回っていないという事です。地球が宇宙の法則によって動いているように、私たちも家庭や学校のルール、国や社会の制度に従って生きています。社会も刻一刻と変わっていく時代において、周囲の環境に自分をどのように適応させるかがとても大事です。1学期の間、そのことで悩んだ人もいたのではないでしょうか。どうか1人で苦しまないで、家族や学校の友達、先生などに相談してほしいと思います。たった1度の人生ですから。
 さて、いつもこのような場では、書道の折笠先生に書いてもらった言葉を紹介していますね。今回は楠木正成の軍旗に書かれていたとされている「非理法権天」を紹介します。
 悪いことは正しいことには勝てない。しかし正しいことも時には法律に勝てないこともある。(※1)また法律といえども、権力には勝てないこともある。(※2)しかし最後はやはり天(天地の法則)には勝てないという考え方です。
 このことばに対して創立者廣池千九郎博士は、『三国志』のある話を紹介しています。諸葛孔明が、ある火攻め策略において、火が敵の周囲を囲い込み、作戦がほぼ成功という時に雨が降りはじめ、作戦が失敗に終わってしまった。この時、諸葛孔明は天を仰いで「事を謀るは人にあり、事を成すは天にあり」と言ったそうです。
 それでは、努力しても最後は天が決めるのならばしょうがないじゃないか、と考える人がいるかもしれません。その考え方について、廣池博士は「人事を尽くして天命を待つ」(天が全てを決める)のではなく、「天命に従って人事を尽くす」ことが正しい道であると説いています。つまり、自己流の努力ではいけないという意味です。
 この夏の間、皆さんは部活動や講座など、様々なことを計画していると思いますが、ぜひ自分が普段できないようなことに挑戦して下さい。たとえば、楠木正成は、なぜ彼の軍旗に「非理法権天」と書いたのか、なぜ馬に乗った勇ましい彼の銅像が皇居の前に立っているのかといった問いに対する答えを発見してほしいと思います。
 それでは今日から休みになりますが、どうか健康に注意して、また元気な姿で2学期に会えることを楽しみにしています。

(※1)ギリシャの哲学者ソクラテスは若者のため、国のために大切な考え方を広めた人だが、その考え方がギリシャの法律に反するとして投獄された。弟子たちはギリシャの考えが間違っているとして脱獄を進めたが、彼は、人類の幸せは国の保護がなくては実現しない、そして国の保護は国の法律が権威を持っていなければ成立しないと弟子たちを説得し、毒杯を仰ぐことによって法律を遵守することの大切さを唱えた。
(※2)フランスの哲学者パスカルは、正義のない力は暴力であり、力のない正義は無力だと言った。いかに立派な法律でも、その法律を守らせる力がなければそれは絵に描いた餅だという意味です。

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