2017/11/15

東レによる理科特別出前授業

実験を交えて先端技術を学ぶ

11月14日(火)、東レ株式会社による理科の特別出前授業を本校理科室にて実施しました。東レ株式会社から社員の方3名にご来校いただき、先端材料や技術がいかに私たちの生活を支えてくれているか、そしてそれが環境問題等に対しどのような解決策を提案できるのかということを、実験と観察を交えて学びました。当日は中学生27名高校13名の計40名が参加しました。

まず、「東レの商品ってどんなところに使われていると思いますか?」と聞かれた生徒たち。実は洋服やお菓子の袋、パソコンなど様々な物に使われているとのこと。元々は繊維の会社からスタートしたそうですが、そこから技術の発展とともに、様々な材料を作られており、そのため目には見えないですが、身の回りのたくさんのものに東レの商品は使われていることを知りました。

先端技術とは・・・?
先端技術とは・・・?
満席の教室
満席の教室
濾紙ではどうでしょうか
濾紙ではどうでしょうか
少し力がいります
少し力がいります
いつもより緊張気味です
いつもより緊張気味です
ストロー状の様子
ストロー状の様子
高校生も挑戦
高校生も挑戦
社員の方の指示に受けながら
社員の方の指示に受けながら

次に水問題について一緒に考えました。地球は水の惑星と言われるほど水資源が豊富ですが、その97.5%は海水のため、私たち人間が暮らしていくのには使えません。0.01%だけが湖や川の水なのだそうです。では、海水を真水にするための濾過装置を作ればいいのでは?ということで、まずは学校での濾過実験を考えます。いつもは濾紙を使って泥水などを濾過しますので、今日も青い絵の具で色をつけた水を濾過出来るか実験。すると答えはNOでした。そこで東レの中空糸膜の登場です。これは、断面がストローのようになっており、ストローの壁に0.01マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリメートルの1000分の1です)というとても小さな穴があいています。これを使って再び濾過実験です。各テーブルごとに協力しながら実験を進めます。特別の装置を使用して、青い水の濾過に成功。綺麗な透明の水になる様子に「すごい!」と素直な声が聞こえます。でも実はこの中空糸膜を持ってしても海水は濾過できないそうです。そして、さらに小さな穴の空いている「逆浸透膜」という繊維が登場しました。これは1ナノメートル(1マイクロメートルの1000分の1)という小さな穴が空いています。これを用いて、水不足の解消だけでなく、フィリピンでの災害時、井戸水が海水によって使えなくなってしまったのを淡水に戻すなど、災害現場でも活躍しているそうです。

よくメモをとります
よくメモをとります
繊維の強さを実験中!?
繊維の強さを実験中!?
質問がとまりません
質問がとまりません

次に考えたのは温暖化の原因と言われているCO2の排出についてです。今度は東レの炭素繊維が登場しました。これは、鉄よりも軽く強く硬く、しかも錆びないということで、乗り物(飛行機や自動車)に応用されているそうです。より軽い乗り物を作ることで排出するCO2を削減することができる、これが東レの温暖化への取り組みです。

こうして私たちは一企業が自分たちの利益を追求するだけではなく、社会の諸問題に対して取り組んでいることを知りました。

最後に講師の方から、会社での仕事について、そして中高生へのこんなメッセージもいただきました。「たくさんの仕事があり、その中でも、さらに色々な仕事があるので、情報収拾をしてください。そして、将来の自分をなんとなくでもいいからイメージして、時々それを思い出してください。」理科の実験教室と思って参加した生徒も多かったようですが、アンケートの結果を見ると、企業のイメージが変わったり、将来の仕事に対してのイメージが変わった生徒もいたようです。いくつかご紹介します。

・今やっている理科は環境問題の改善に役立つんだと思った。
・色水が透明な水になったのを見てすごく驚いた。
・自分のやっているゴルフのシャフトにも炭素繊維が使われていることを知って親近感が湧いた。
・材料で環境問題に貢献できることを知り、もっと調べてみようと思った。
・利益を追求するだけでなく、このような出張授業や災害支援などを通して社会に貢献しているところが興味深かった。
・製品の一生を考えてモノづくりをしてCO2の削減まで考えていることがすごいと思った。
・身近な糸や繊維の開発がすごい進んでいてそれによって人が助かったり暮らしが豊かになったり環境問題が改善されたりすることに驚いた。
・会社は国を超えて人助けができることに可能性を感じた。自分も世界で活躍できる人になりたい。
・この日本を将来ちゃんと支えられるようにいろんな仕事を調べて、夢を決めたい。

終了後も前の教卓に集まり、講師の方へ質問の嵐!すべて丁寧にお答えいただきました。このような素晴らしい機会をくださった東レ株式会社の皆さん、本当にありがとうございました。

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